「デッキの中のカードを散らして事故らないようにしてます!!」
すみません、それイカサマです。
カードゲーム界隈で定期的に持ち上がる話題の一つ。
シャッフルとは何か。
無作為化とはどういうことか。
何度も繰り返される話に、何度でも付き合おうじゃないですか。
カードゲームで遊ぶということ。
それはすなわちデッキをシャッフルしなければならないという事です。あ、ガッシュベルは座ってて。
デッキの中に入っているカードの順番をランダムにし、ゲームに「運」の要素をもたらすシャッフル。
この「無作為化」の行程は、カードゲームという遊びの根幹を担う重要な行動です。
ですがこのシャッフル。多くのカードゲームプレイヤーに「誤解」されている部分があるのです。
「ちゃんとシャッフルされたデッキの中はカードが均一に散らばってなければならない」
と、思い込まれているのです。
◆カードを散らすのは「イカサマ」
この手の話題がぶり返すキッカケは、いつも大体相場が決まっています。
「僕はデッキが偏らないように、同じコストや役割のカードをバラしてからシャッフルしてます!これで偏りなくちゃんとデッキがシャッフル出来るんです皆さんやったほうがいいですよ!!!!」
って言う人がどこからともなく現れるわけです。
イカサマです。
この話題をもう何度も聞いてる限界カードオタク老人会の皆さんはご存知のことでしょう。
正しく無作為化された状態というのは
・デッキの中にカードは散らばってるかもしれない
・固まってるかもしれない
・わからない
・俺がデッキに入れてデッキリストに記入してジャッジに提出したカードが入ってること以外何もわからない
こういう状態です。次に何のカードを引くかわからない。おそらくデッキに入れたカードを引くだろう、ということしかわからない状態です。入れてないカード引いたらジャッジ呼んでください。
固まらないように散らす、という不正なシャッフルを施されたデッキは「おそらく同じカードを固まって引く可能性は低いだろう」という予測をもってプレイできるデッキになってしまいます。これは無作為化とは言えません。
「カードが固まって欲しくない」という作為的な行動であり、それはどんなカードゲームでもイカサマとして扱われなければいけません。
「何を引くか全くわからなくなるまでシャッフル=無作為化する」
これは、カードゲームに限らず、トランプでもUNOでもなんでも、カードで遊ぶなら絶対に守らなければならない鉄の掟