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衝撃のブームから時は経ち、遂に再販されたウィクロス。
このビッグウェーブ、乗るしかねえ。ということで、ウィクロス始めました。

 
■アーツという「確定行動」が生む面白さ

ウィクロス。アニメも大ヒット真っ最中の、今シーズンのTCG業界最大のダークホースです。
そんなウィクロス、再販していたのでなんとなく買って、なんとなく遊んでみましたが、ドハマリしてしまいました。

ウィクロスの目玉と言えばかわいい女の子盛りだくさんなヴィジュアルですが、それともう一つ。
システム面での最大の特徴は、デッキを二つ用いて対戦することです。

デッキを二つ?と聞いて怪訝に思われる方もいるでしょうが、そのうち一つはいつも通り、40枚のカードで構築して、シャッフルして手札を引くメインデッキ。
もう一つは、10枚のカードからなる、ルリグとアーツから構成されるメインデッキです。

ルリグとアーツ。単語だけでは見当も付きませんよね。ざっくり説明します。

ルリグはプレイヤーの分身で、デッキの軸になるカードです。
VGのヴァンガードのようなイメージです。そして、ヴァンガードのようにターン毎にランクアップしていくのですが、手札からではなく、このルリグデッキから任意のものを探し出して乗せることが出来るのです。
ライド事故が起こりえないヴァンガード、なんてストレスフリーな存在なんでしょう。 

そしてアーツは、このルリグ達の必殺技がイメージされたカードです。
使用するのにはそれぞれコストが必要ですが、こちらも条件さえ満たしていればいつでも、ルリグデッキから直接キャストすることが出来ます。 
「絶対マストに撃てる除去」「常にスタンバイできるカウンター」「いつでも使えるサーチ、ドロー」というように、デッキの動き、相手への対応力をぐっと安定させてくれます。

この二つの、運に頼らない安定感をもたらすカード、そしてそれらによって構築されるルリグデッキによって、ウィクロスではお互いが毎回、デッキのポテンシャルを引き出しきる勝負が可能になるのです。
デッキとは言いますが、実質的には常に固定で用意される初期手札、と言った方が正確な表現でしょう。

また、アーツのカードが常に使える状態にあるということは、場の状況から相手が今使えるアーツを推測し、出方を伺う、高度の読みあいが発生することにもなります。
「運ゲー」で済まされない、高いレベルの応酬を、ウィクロスでは実現できるのです。



■大人のためのバディファイト

ユニットを3体並べる戦闘システムや、ユニットが基本的にコストフリーで、そのレベルで出せる枚数が決まるあたり、バディファイトやVGといった、所謂ブシゲーの要素も程よく取り入れているゲームです。

分かりやすく馴染みやすいルールで、その上でダメージがそのままエネルギーになるなど、単純に殴ればアドになる、と言えない複雑さを取り込んだシステムになっています。 

殴るタイミングのむずかしさ、サーチカードの豊富さやアーツによる安定感、そしてタッチや混色を推奨するゲームシステムということで、「カードゲーマーこじらせてる大人」にとって、それはそれはたまらないゲームに仕上がっています。

シンプルかつ駆け引きの奥深いゲーム。
大人のためのバディファイトと称した所以はここにあるのです。 



 

プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてる大学生。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。
最近の悩みは内定がもらえないこと。お仕事募集しています。
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