今週もZ/X推していくぜ!はったーのお気に入りゼクスを紹介だ!
《奏声ヴィーヴァル》
青 ゼクス コスト5 6500
このカードが登場した時、ノーマルスクエアにあるゼクスを1枚選び、そのゼクスがあるスクエアの隣のスクエアの置いてよい。(あなたのゼクスは相手のプレイヤーゼクスに置けない。相手のゼクスはあなたのプレイヤーゼクスに置けない。)
青特有の能力である、ゼクスを移動させる能力を持つゼクスだ。
Z/Xでは、3×3のフィールドを使うというイメージに反して、ゼクスはそのスクエアを自力では移動することができない。しかし、このカードを使えば、小さいながらも大きな一歩を踏み出すことが可能になるのだ。
この能力を使う場面としては、攻撃的な場面と守備的な場面に分けられる。
守備的な場面とは、相手ゼクスがプレイヤースクエアに隣接しており、かつすぐには対処できず次のターンが危険なシチュエーションだ。このカードのような移動能力で相手のゼクスを、プレイヤースクエアを攻撃できない位置に移動させてしまおう。特に能力を持たないバニラのカードなら、少なくとも相手の攻撃に関しては死に札になっているのだ。自分の手札が整うまでは相手のゼクスに仕事は休んでいてもらおう。
攻撃的な場面はさらに二つに分けられる。「前進」と「後退」とでも言おうか。
「前進」の動きは、カウンター攻撃のような挙動を見せる。
相手が中央エリア中央に登場させたゼクスを、こちらが中央エリア端のスクエアに登場させたゼクスで破壊したとしよう。相手のゼクスを破壊し、防御の仕事こそ果たせたが、その位置は相手プレイヤースクエアを攻撃することはできず、攻撃面に関しては死に札になってしまっているのだ。相手としても、すぐさま対処する必要性は感じないだろう(ましてや、それがレモンパームのような破壊されたときに能力を発揮するようなゼクスならなおさらだ)。
そこで、移動能力の出番だ。ヴィーヴァルをプレイヤースクエアを攻撃できる位置に登場させ、その能力でその死に札ゼクスを移動させることで、アタッカーとしての機能が蘇るのだ。少ないリソースで連続攻撃を仕掛けられるため、奇襲性も抜群である。
「後退」の動きは、さらに強烈である。「交代」の動きともいえるだろう。
今度のシチュエーションは、すでに味方ゼクスが相手プレイヤーに隣接している状況としよう。そのゼクスで攻撃した後で、ヴィーヴァルをプレイヤーに隣接したスクエアに登場させる。その能力で、すでに攻撃が終了しているゼクスに移動してもらおう。これにより、通常の手段では最大でも3回で終わってしまう相手プレイヤーへの攻撃を、4回以上続けることが可能になるのだ。この動きを実現するためには、複数枚のゼクスが必要で、一見非現実的にも思えるだろう。しかし、イグニッション・オーバードライブに成功したターンなら手札を消費せずにゼクスを展開できているはずだ。
この「後退」の動きを応用することで、プレイヤースクエアに自分ゼクスを移動させる守備的な動きも可能である。
一見わかりにくいテキストだが、可能性を秘めている移動能力。クールに勝利を収めよう。