キマママイン

はったーがTCGについてキママに書いていくブログ

2012/05

ディケイド・マスターズ!!応援企画『ディケイド視点で振り返るDM43弾の歴史』・・・E1


最終回!れっつディケイド!!!

前回→覚醒編


DMR-01 エピソード1『ファーストコンタクト』

カードデザイン、主人公、エキスパンションナンバー。そのすべてがリニューアルされた、いうならば『新しい第1弾』である。
そんな新シリーズの目玉ギミックといえば、複数枚のサイキック・クリーチャーをそろえることで一枚の巨大なカードとなる『覚醒リンク』だ。が、リンクとついている時点で賢い読者諸君はお気づきだろう。そう、そのすべての組み合わせが同一エキスパンションに収録されているという親切設計が裏目となり、ディケイド・マスターズでは覚醒リンクすることは不可能である。
とはいえ、ゴッドと違うのは、その覚醒リンクの原型となる、サイキック・セルのカードの中にも単体で使えるものがそろっているということだ。《ブースト・グレンオー》は、コストが低いのでさまざまな方法で呼び出すことができる。デッキの超次元ハブを除去としても使えるようになるので、幅がぐっと広がる一枚だ。同じグループの《ガイアール・カイザー》も非常に強力な一枚ではあるが、《超次元シューティング・ホール》《超次元ガイアール・ホール》《激流アパッチ・リザード》と、こいつにアクセスするカードがほとんど併用できない憂き目にあっている。《超次元ストーム・ホール》がもともと入っているデッキでもない限り、お呼びは掛からないだろう。
そんな中、一番オススメのカードは《タイタンの大地ジオ・ザ・マン》だ。このカードも覚醒リンクの片割れではあるが、その優秀すぎるマナ回収能力のおかげで、普段でも単体で使用されることが多い。タイミングの問題で、手札破壊だけは気を付けよう。
超次元関連以外のカードでは、やはり《サイバー・N・ワールド》を無視して通ることはできないだろう。少し気が早いが、将来的にこのカードが殿堂入りしたときに備えた予行練習的な運用ができるかもしれない。いずれにしろ、強力なパワーカードなので、深く考えずに入れてもそれなりには機能するだろう。
《復活の祈祷師ザビ・ミラ》は、普段のように《ヴォルグ・サンダー》を3〜4体出す。というようなことができなくなっている。《時空の霊魔シュヴァル》と組み合わせるくらいしか使用法はないだろう。もちろん、決まればそれだけでゲームエンドに持ち込めるほどのコンボである。
一枚のS・トリガーによる恩恵が普段のゲームより大きいので《大神砕シンリョク・ガリバー》は普段以上の活躍を見せてくれるだろう。手札に引くともてあましがちなトリガーカードを有効活用できるのも大きい。
今や定番の、2マナ自壊cipサイクルをはじめ、コモンにまで優秀なカードがそれなりにそろっているエキスパンションである。その気になれば、このエキスパンションのカードだけであと2000字は記事が書けるくらいだ。最近新しく登場したエキスパンションなので他での再録もされておらず、取捨選択に悩まされるスロットになるだろう。もっとも、どうしようもないカードもそれなりには存在している。今回のようなルールなら気にはならないが、普段パックを開封する際にはやはり残念な要素である。

その他の有力カード
《次元流の豪力》 定番超次元ハブクリーチャーはディケイドでも健在
《俊足の政》 デッキのカードをたくさん確認できるカード
《ジオ・ブロンズ・マジック》 ドローの期待できるマナ加速
《パーロックのミラクルフィーバー》 ボトムを固定してから唱えれば驚異的な手札を獲得できる
《コアクアンのおつかい》 これまた定番カード
《霞み妖精ジャスミン》 マナ加速
など・・・


DMR-02 エピソード1『ダークサイド』

目下、環境で大暴れしている【紅蓮ゾルゲ】のキーカード《ヴォルグ・サンダー》はこのエキスパンションで登場した。もっとも、ディケイドでは【紅蓮ゾルゲ】自体が構築できないデッキである。そして、ハイランダーなので【ザビ・ミラ】系統のデッキで複数体並べることもままならない。とはいえ、同じカードが一枚しか使用できず、回収手段にも限りのあるディケイドでは単純に打ち込むだけでも十分な破壊力がある。単発でも複数回撃ち込めば、それはそれでもうゲームにならなかったりもする。特に、呪文比率高めのデッキは苦しい思いをさせられるだろう。
この弾のカードではったーが注目しているのは《超次元ごっつぁんホール》だ。登場当初、その思い切ったネーミングが物議を醸しだしたが、その能力の有用性についてまでどうこう言う人は殆どいないだろう(だからこそ、余計ネーミングが気に入らない人も多かったのだろう)。《ガイアール・カイザー》《時空の封殺ディアスZ》をなんと5マナで呼び出せる貴重なカードである。呼び出せるサイキックの範囲も広大なので、これ一枚に様々な役割を与えることができる。3色カードなのでややデッキを選ぶが、逆に言うなら色が合うなら入れておきたいカードである。単純に色合わせとして見ても優秀である。
《常勝ディス・オプティマス》は、SC能力特有のタイムラグこそあるが、墓地から呪文を回収できるというのは強力この上ない。理想的な展開としては、お互いにカードを消耗し合った終盤戦に召喚したい。相手の除去はすでにタネ切れで、こちらはその能力で次々にカードを回復していける。上手に狙っていきたい。相手としても放置できないカードなので、本命の切り札を通す前にこのカードに除去を撃たせておくのもいいだろう。いずれにせよ、ゲームの主導権を掴める一枚だ。
もう一枚の一押しは、《地獄門デス・ゲート》だ。単純に唱えれば一枚アドバンテージを獲得できるパワーカードでもあるが、それ以上にリアニメイトと除去という二つの役割を一枚で遂行できる点が優れている。繰り返しになるが、ハイランダーデッキではこのような、複数の仕事をこなせるカードというのが何よりも重宝するのである。

その他の有力カード
《DNA・スパーク》 スパーク系カードの最終形態
《サンダー・ティーガー》 ヴォルグの相方だがこちらも単体で十二分に強力なカード
《狼虎サンダー・ブレード》 使いやすい単体除去かつ2打点持ち
《永遠のリュウセイ・カイザー》 手札破壊対策であり強力なフィニッシャー
《ボルシャック・スーパーヒーロー》 横に並べるデッキには効果絶大・自分のカードを破壊するコンボもアリ
など・・・


DMR-03 エピソード1『ガイアール・ビクトリー』

Vレアである《流星のフォーエバー・カイザー》は、現状のディケイド・マスターズにおけるメタゲームの観点から言って、可能な限り採用しておきたいサイキックである。《最凶の覚醒者デビルディアボロスZ》に対する抑止力として機能するからだ。それ以外でも、強力なサイキックに対して対策を打てて、かつ高打点を持つこのカードは、通常ルール以上に重要な存在だ。逆に、《最凶の覚醒者デビルディアボロスZ》をフィニッシャーにするのならこのカードを処理する方法はある程度用意しておきたい。《超次元バイス・ホール》《次元流の豪力》《超次元ごっつぁん・ホール》など、有用な超次元ハブにことごとく対応しているのも評価したい。
【紅蓮ゾルゲ】でおなじみ《偽りの名 ゾルゲ》が収録されているのもこのエキスパンションだ。《紅蓮の怒 鬼流院 刃》《偽りの名 ジェームズ》のどちらもディケイド・マスターズでは使用することができないので、ループコンボは残念だが諦めるしかなさそうだ。とはいえ、本体ですでに7000火力+後続のクリーチャーも火力持ちにするクリーチャーと考えても十分すぎるくらいに強力な一枚だ。赤青緑の組み合わせを持つ3色カードは他に優秀なカードも少ないので、色合わせとしても貴重な存在である。
《超電磁コスモ・セブ・Λ》《ドンドン吸い込むナウ》と、方向性の違う2種類のドローソースが収録されている。前者は完全に殴りに行くデッキ用だが、後者はコントロールからビートダウンまで、幅広いデッキで採用が検討できる。ドロマー以外のデッキならバウンス効果にも期待ができる。ドロマーの場合は他に十分ドローソースがあるハズなので、他のカードを採用しよう。それ以外なら、デッキを5枚確認できるこのカードの有用性は高い。これも、ドローソースでありながらS・トリガーという防御の要素を併せ持ったカードである。
久しぶりのチャージャー呪文、《勝負だ!チャージャー》が収録されている。前半はマナ加速用カード、後半は制圧用のカードと、割り切って使うのがいいだろう。一応、二つの仕事をこなせている。優秀ではあるが、いかんせん一枚の枠を使うには力不足か。《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》の覚醒を狙うなど、バトルに勝利することが重要なデッキでは面白いかもしれない。

その他の有力カード
《再誕の聖地》 マナ回収と組み合わせたい
《鎧亜戦隊ディス・ピエロ》 二つのSCでデッキを循環させる
《勝利の女神ジャンヌ・ダルク》 攻守両面で活躍する切り札
《氷結カッチ・コチーン》 殴り返しやシステムクリーチャー対策など使いどころの多い能力を持つ
など・・・


DMR-04 エピソード1『ライジング・ホープ』

この弾の目玉である2種の覚醒リンクは相変わらず使用できないが、そのサイキック・セルとなるカードは単体でも十二分に強力なカードが多い。《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》の素材を見てみても、《勝利のガイアール・カイザー》は汎用性の高い除去として優秀であり、《勝利のリュウセイ・カイザー》も、相手にクロックを掛けられる2打点持ちとかなりハイスペックである。《超次元ガイアール・ホール》で《時空の喧嘩屋キル》とともに呼び出すテクニックはディケイドでも健在である。《勝利のプリンプリン》は、そのコストの低さと文明の多さで殆どの超次元ハブに対応しており、かつ相手の攻撃を一時的に止めるという使い勝手の良い効果を持っている。《絶対絶命ガロウズ・ゴクドラゴン》の素材も、《激沸騰オンセン・ガロウズ》でcipクリーチャーの能力を有効活用でき、《激天下シャチホコ・カイザー》で墓地のクリーチャーを再利用し、《激相撲ツッパリキシ》によるパンプアップも強力と、負けず劣らずのラインナップである。このエキスパンションのカードがこれら六枚だけだったとしても十分に悩みどころである。
とはいえ、シリーズ最終弾らしく使いどころを選ぶカードの多いエキスパンションなので、様々なデッキで採用が検討できるカードとなるとそれほど数は多くないのは事実である。
《偽りの名 シャーロック》は、コストこそ重いが完全に超次元をシャットアウトできるカードなのでマナが伸びていくデッキなら検討に値する。アンタッチャブル能力を持つQ.ブレイカーなのでそのまま勝負を決めに行けるカードでもある。
ディケイド的観点で注目したいカードは、やはり『爆熱』呪文だろうか。爆進呪文の時と同じく、二つの能力を使い分けられるカードはやはり強力である。今回は、トリガー条件が多色クリーチャーなので満たしやすいというのもポイントだ。

その他の有力カード
《問答無用だ!鬼丸ボーイ》 サイキック対策カード
《ミスター・アクア》 これもサイキック対策だがブロッカーでもある
《フェアリーの火の子祭り》 選んでマナに置けるのは強力
など・・・


総評:おそらく、史上もっとも『レアリティ格差のあるシリーズ』であったエピソード1。高レアリティのカードには今までの常識をぶち壊すハイスペックカードが多く、そして低レアリティには平気な顔して下位互換カードが収録されているという奇妙なシリーズであった。ディケイドデッキを完成させる際、このシリーズのスロットで一番資金がかかるかもしれない。これを機にちょっと復帰してみようかな、という方はぜひとも注意してほしい。低レアリティのカードでも、地味ながら優秀なカードは存在してはいるので、そういうカードを中心的に選んでいくのもいいだろう。




forever→DuelMasters!!



ディケイド・マスターズ!!応援企画『ディケイド視点で振り返るDM43弾の歴史』・・・覚醒編


いよいよ秒読み! デッキはできたか!? 覚悟はできたか!? 魂を!覚醒させろ!!

前回→神化編


DM-36 覚醒編第1弾

今までに、あらゆる方向から新しいゲームを提供してきたDMでも、史上もっともビッグな事件が起きたシリーズこそがこの覚醒編だ。両面にカードが印刷された『サイキック・クリーチャー』。そしてそのカードのための領域『超次元ゾーン』いう概念が新たに誕生したのだ。
デッキ外の領域から呪文で呼び出すという性質ゆえに汎用性、対応力に優れており、そもそも5マナの呪文から7マナ相当の切り札が出てくるという強烈なインパクトで瞬く間に環境を染め上げた。
この弾で登場したサイキックは使いやすいものが多く、採用しているデッキも多い。しかし、同様にこの弾に収録された超次元呪文も基本的で使い勝手がよく、そのどちらかしか使えないというのは悩みどころだ。いずれにせよ、このエキスパンションのスロットは殆どの場合、超次元がらみのカードで決定だろう。
ディケイド的な観点からこのシステムを見た場合、何より目立つのはその特性ゆえの「再利用の容易さ」である。場を離れたサイキックは再び超次元ゾーンに戻るため、他に超次元ハブのカードさえあればもう一度場に出すことができるのだ。粘り強さという点で、このシステムは他の切り札を圧倒している。
もう一つの新要素として、文明でも種族でもない第三のステータス『ソウル』が登場している。このソウルを持つクリーチャーは覚醒編にしか収録されておらず、それでまとめてデッキを組むというのは苦しい。しかし、これらソウルに合わせて各文明に新たなキーワード能力がそれぞれ登場している。その中でも、『マーシャル・タッチ』『返霊』の二つはいかにもディケイド的な能力だといえる。前者はクリーチャーの能力を使いまわすことができ、後者はデッキにカードを戻すことで再び使用することが期待できるようになる。超次元を使わないのならこれらが候補に入ってくるだろうか。
《未来設計図》はいまだかつてない安定感をディケイドデッキに与えてくれるだろう。マナコストも軽く、中〜終盤にかけての使用も強力である。優秀なカードだけに、超次元というライバルの存在が惜しい。

その他の有力カード
《クルトの気合釣り》 呪文を回収、再利用できる
《啓示の精霊サンスクリッド》 シールドにスパークを仕込む
《アンラッキー・ダーツ》 ドローの期待できるハンデス
《リーフストーム・トラップ》 軽い除去
《再誕の社》 墓地のカードをマナに
など・・・



DM-37 覚醒編第2弾『暗黒の野望』

最注目カードはやはり《超次元バイス・ホール》だろう。呪文限定のピーピングハンデスという強力な能力+《時空の支配者ディアボロスZ》《ヴォルグ・サンダー》などの超強力サイキック・クリーチャーにアクセスできる。闇が入るデッキで速攻以外なら、このカードを入れない理由がなかなか見つからないくらいだ。
かたや、《時空の封殺ディアスZ》の方も強力な能力を持っているが、一番使いやすい対応している超次元呪文が使えないので、普段と比べるとやや不便か。
超次元以外のカードでは、《終焉の凶兵ブラック・ガンヴィート》がひときわ強力である。攻撃時にお互いの手札をすべて捨て去るT・ブレイカーを強力と言わずなんと言おうか。これが7マナのクリーチャーというのだから驚きである。
DM-36の超次元呪文のテキストからその登場を予期されていた、軽量サイキック・クリーチャーもこの弾から登場している。《時空の英雄アンタッチャブル》《時空の喧嘩屋キル》《時空の踊り子マティーニ》はいずれも、覚醒前、覚醒後両方ともが優秀な能力を持っている。同時に同名カードを2枚出せないのは残念だが、それでも十分に強力なのは間違いない。
ソウル関連では《アラゴト・ムスビ》が頭一つ抜けて強力である。マナに在りながら場のクリーチャーのcip能力を再利用でき、それにより減少したマナまでケアする完璧な一枚である。

その他の有力カード
《死神の蘇生者シュタイナー》 コストは重いが打点持ちのリアニメイトは強力
《火焔タイガーグレンオー》 強力なS・トリガークリーチャー
《超次元ドラヴィタ・ホール》 墓地から呪文を回収できる
など・・・


DM-38 覚醒編第3弾『超竜VS悪魔』

《悪魔神王バルカディアス》は悪魔神と聖霊王、二つの能力を併せ持つ強力な切り札である。超次元を絡めていけば割とあっさり出せるので、これを切り札に据えるのもおすすめである。
ビートダウン性能で《爆竜GENJIXX》の右にでるクリーチャーはない。【超次元GENJI】で一時代を築いたほどのカードである。ディケイドでも、トドメのSAやジャマなブロッカーの除去などで活躍するだろう。
この弾で登場した能力の中でも、ひときわ異彩を放つのが『リベンジ・チャンス』である。相手依存の能力でありながら、【リベンジ・デビル】なる、自分から相手にトリガーとなる行動を行わせるデッキも登場した。特に《剛撃無双カンクロウ》は相手の超次元クリーチャー等を利用していきなりQ.ブレイカーが登場するのだから相手からすればたまったものではない。《最凶の覚醒者デビルディアボロスZ》に対する解答の一つになりうるだろう。返しのターンで相手にダイレクトアタックを決めることも可能である。おそらく、《超次元バイス・ホール》によって、このカードの存在は露呈しているが、それによって覚醒を抑止することもできる。
この弾で登場した《超次元ロマノフ・ホール》《超次元ストーム・ホール》はいずれも《時空の支配者ディアボロスZ》にアクセスすることができる呪文である。《超次元バイス・ホール》だけで足りないようなら採用してみよう。

その他の有力カード
《お清めトラップ》 マナ加速・相手のデッキを薄める
《爆裂大河シルヴェスタ・V・ソード》 生きた裁き
《ロジック・スパーク》 呪文をサーチできるスパーク
など・・・


DM-39 覚醒編第4弾『覚醒爆発』

覚醒編の今回、ここまで何度もその名が挙がってきた《時空の支配者ディアボロスZ》が登場したエキスパンションがこの『覚醒爆発』である。ゆるい覚醒条件と除去耐性、解除もちと強力な要素をすべて詰め込んでみましたと言わんばかりのオーバースペック。これが実質6マナでついでにピーピングハンデスまで行うというのだから恐ろしい話だ。普段はコンビ殿堂に指定されているが、ディケイドマスターズではそんなことはお構いなし。思う存分に暴れさせよう。
他にも、《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》《超次元ガード・ホール》といった強力な超次元関連カードが収録されており、この覚醒編を総括し、さらに加速させているのがこのエキスパンションである。
《光器アマテラス・セラフィナ》は、あの《蒼狼の始祖アマテラス》を彷彿させる能力を持っている。本家よりもかなり対象範囲が狭まったが、それでもやはりデッキから呪文を唱えることができるのは強力である。コストさえ満たしていれば複数の呪文を唱えることも可能であり、なにより本体の打点が高いというのはこのカードならではのメリットである。
サイキッククリーチャーを出すことのできる進化クリーチャーが2種類登場した。いずれも、そのまま使うもよしコンボを組むもよしの使いやすいクリーチャーである。
次のシリーズの予告として、エイリアン種族のクリーチャーが何枚か収録されている。いずれも、手札を捨てることによって効果を発揮する。クセはあるが、エイリアンを一枚でも多くデッキに入れたいのなら採用してみよう。

その他の有力カード
《ガンヴィート・ブラスター》 場と手札の両方に干渉できる呪文
《スクランブル・タイフーン》 デッキを5枚見られるドローソース
《ホーガン・ブラスター》 バクチカード
など・・・


総評:まさに超次元一色の今シリーズ。同じカードが2枚以上使えないので、実は本領を100%発揮出来ていない。それでも強力に感じるあたり、カードパワーの強力さが伺える。超次元を使わないデッキでも使用したいカードはかなり豊富である。単純に、初期と比べてカードパワーの上昇を実感させられるシリーズでもある。


最終回→E1
DMR-01 エピソード1『ファーストコンタクト』〜DMR-04 エピソード1『ライジング・ホープ』までを振り返る。

ディケイド・マスターズ!!応援企画『ディケイド視点で振り返るDM43弾の歴史』・・・神化編


今回は神化編!あと一週間、てめぇら、戦争の準備はできたか!

前回→戦国編

DM-32 神化編第1弾

このシリーズの主役は神=ゴッドと、進化クリーチャーだ。シリーズの名前もその二つを組み合わせた造語となっている。
ゴッドの方は(ディケイド的に考えて)相変わらずの残念仕様だが、進化クリーチャーの方は実戦的なカードからユニークなカードまでそろっている。ゆえにこのエキスパンションは、ディケイド的には『進化編』と呼ぶべきだろうか。今までにも散々述べてきたが、進化クリーチャーはディケイド・マスターズでのはったーイチ押しの戦術でもある。
その進化クリーチャーは、今までに登場していたものと比べても、複数の種族に対応していたり、そもそも進化元を場に用意する必要がなかったりなど、格段に扱いやすくなっているのが特徴だ。特に、それぞれの文明に一つずつ割り当てられている特殊進化能力を持つ進化クリーチャーは、カード自体のスペックも高いので無理なくデッキに組み込めるだろう。特におすすめなのは、水の手札進化《クリスタル・アックス》だ。追い込んだ状況で手札から奇襲をかけてトドメを刺せる。
凶悪なプレミアム殿堂カード《エンペラー・キリコ》もこのエキスパンションで登場している。もともと、その全盛期の大半の時間を殿堂カードとして過ごしているので、あまり違和感なく運用できるのでは?と思うだろうが、《黙示聖者ソルハバキ》《黙示ファル・レーゼ》の2枚も同じこのエキスパンションに収録されており、安定感を失っている。デッキ構築には更なる工夫を要するだろう。先ほどの2枚はいずれも単体で優秀なカードなのでそのどちらかの採用でも十分に強力である。
エキスパンション最大の目玉は、進化クリーチャーから進化する究極進化クリーチャーだ。召喚に手間がかかる分、どれもゲームエンド級の制圧力をもった強力な切り札だ。ディケイドで運用する際は、この弾の軽量進化クリーチャーを使用できないので、《大勇者「二つ牙」》のようなアドバンテージを獲得できるカードを使うといいだろう。
ディケイド視点で見逃せないカードは、二つの能力を持つ「爆進」呪文だろう。進化クリーチャーがいれば強力なのは当然だが、それでなくても一枚のスロットに仕事を二つ与えられるというのは強力である。

その他の有力カード
《貴星虫ヤタイズナ》 進化獣をリアニメイト
《ボルシャック・NEX》 ルピアをリクルートする新たなボルシャック
《超電磁マクスウェルZ》 呪文を封じる進化獣
《フェアリー・ライフ》 地味にここでも再録されている
《アストラル・ラッシュ》 使い勝手のいい進化獣
など・・・


DM-33 神化編第2弾『太陽の龍王』

このエキスパンション最大のセールスポイントはやはり《母なる星域》だろう。このカードの存在こそが、はったーが進化クリーチャーを切り札に推奨する理由でもある。同じカードを2枚以上使えないディケイド・マスターズでは、序盤に引いた切り札を握り続けるよりもマナに置いてこれらのカードをアテにする方がずっとストレスが少ない。この傾向は、現状のディケイド・マスターズにおいて切り札に《超次元バイス・ホール》《時空の支配者ディアボロスZ》を据えたハンデスコントロールが流行している事実がより拍車をかけている。「ディケイドのようなファンゲームのレギュレーションでそのようなデッキを使うのはどうなのか?」という議論は他の方に任せるとして、現実にそのようなデッキが多い以上、自分の切り札は自分で守るのがべストな選択だろう。
やや脱線したが話を続けよう。このエキスパンションにも究極進化が引き続き収録されている。DM-32のものと比べるとやや複雑な能力を持っている。それぞれ、ディケイド・マスターズでの運用を考えると、今弾のものはDM-32に収録されている軽量進化を利用できるが、《母なる星域》を採用できなくなる。どちらがいいかよく考えよう。もちろん、他にギミックを用意して両方採用することも可能だ。個人的なオススメとしては《神羅カリビアン・ムーン》だ。相手の呪文を利用するというのは強力で、非常に盛り上がるシーンだ。
流行のコントロールにも心強いカードが登場している。それがこの《ファイナル・アンサー》だ。環境では当初注目されながら結果を残すことはなかったが、このディケイド・マスターズではピーピングハンデスほど凶悪な戦術はない。実質的に呪文版《解体人形ジェニー》として運用できるだろう。二つのアマテラスに対応しているのも追い風だ。
余談だが、この弾に収録されている、『神王』と名のつくゴッドは、次のDM-34にもまたがって収録されている。つまり、ディケイドデッキで唯一、ゴッドリンクすることが可能になるのだ。まぁ、リンクはしても完成はしないので意味はほとんどない。

その他の有力カード
《猛菌魚雷ヤサカノフカ》 凶悪なLOカード
《死神の邪剣デス・ライオス》 軽量除去カード
《ザ・ストロング・スパイラル》 使いやすい「ストロング」カード
《クラゲン》 進化をサポート
など・・・


DM-34 神化編第3弾『烈火の刃』

超無限進化や、復活したMBなど、進化の魅力が目白押しな今エキスパンション。その真骨頂ともいえる、『進化クリーチャーのゴッド』《創聖神ADAM》《創聖神EVE》が登場した。ディケイド・マスターズではリンクこそできないが、前者は優秀な除去効果を持つアタッカーとして、後者はその除去耐性を活かして究極進化の布石として、それぞれ活躍が見込める。
かつて環境を席巻した《大邪眼B・ロマノフ》もこの弾に収録されている。墓地進化GVという、比較的緩い進化条件ながらも強力な能力でゲームを制圧する。打点も高く、除去札やドロソの限られるディケイドでは強力なカードだ。
新たなボルシャック、《ボルシャック・クロス・NEX》も登場している。コストは高いが、ドラゴンサポートを利用すれば意外なほど素早く登場する。能力も早い段階で出すほどより強力なものになるので、高速召喚を狙ってみるのもいいだろう。
場に出たときに自身を破壊して効果を発動するS・トリガークリーチャー、『炸裂』サイクルも登場している。十分に有力な選択肢になるだろう。とくに、《アクア・バースター》の能力は汎用性も高く、墓地回収で再利用しやすいことを考えると《アクア・サーファー》以上のカードとすらいえるだろう。同じカードを2枚以上使えないディケイド・マスターズでは、再利用のしやすさは普段以上に重要な要素である。仮想敵にもよるが、なまじ場に残る《アクア・サーファー》よりも、さっさと墓地に行くこちらの方がその点では優れているのだ。
《電磁封魔ルチアーノ》等の、3種族持ち進化元サイクルもなかなかにいぶし銀なカードである。とにかくその種族の豊富さが優秀な進化元となり、破壊されたとしてもドロー効果でアドバンテージを回復できる。手札進化や墓地進化、マナ進化を使うのなら対応している文明のものを採用するといいだろう。特にマナ進化、墓地進化はとりあえず墓地やマナに置いておけるので抜群の相性を誇る。

その他の有力カード
《時空の庭園》 貴重な2コストマナ加速
《エンペラー・マリベル》 水のビートダウンなら優秀なアタッカー
《マッハ・ルピア》 NEXと相性抜群なドラゴンサポート
《ライト・ゲート》 対象は選ぶが優秀なリアニメイトカード
など・・・


DM-35 神化編第5弾『超極竜VS六体神』

神化編のエンディングは、究極の究極進化、『究極進化MAX』が飾る。《超神羅ロマノフカイザー・NEX》ら3枚の究極進化MAXの能力は、これこそが切り札だとでも言わんばかりの威力を誇る。デッキに上手に組み込めれば、強力な能力で貴方に勝利を呼び込むとともに、ギャラリーの尊敬をも勝ち取ることができるだろう。
その究極進化MAXのベースとして設計されたであろう究極進化クリーチャー《神羅ダークネス・ロマノフ》も、単体ですでに優秀なクリーチャーである。2枚のピーピングハンデスは、それだけで勝負を決するほどの必殺技である。同じコンセプトで設計されたであろう《大勇者「銀河の誘発」》も悪くないカードだが、最大に能力を活かそうとするなら他の弾から2枚、究極進化を採用する必要がある(一応、一枚だけサーチすることも可能だ)。《大勇者「二つ牙」》などビースト・フォークを絡めて究極進化を狙うのなら選択する価値は十分にある。
これまた進化がらみのカードだが、新たに登場した『EVOチャージャー』呪文もかなり強力だ。単純にマナ加速として見ることもできるし、後半の、進化クリーチャーの進化元を増やす効果も地味に使えるのだ。MB以外の進化クリーチャーには縁が無いように思えるが、その後その進化クリーチャーをなんらかの方法でバウンスできれば、遠回りながらマナ回収として機能する。これは、マナのカードを墓地に送りたいときにも応用できる。覚えておいて損はないプレイングである。
進化関連以外のカードだと、《スーパーバースト・ショット》が優秀だ。実戦級に値するS・トリガーを採用できる枚数はかなり限られているので、余裕があるなら押さえておきたい。

その他の有力カード
《大神秘イダ》 ビートダウンでは欠かせないアタッカー
《死神竜凰ドルゲドス》 闇の速攻ならこれで確定
《ピーコック・ブレス》 横に並べるデッキに
など・・・

総評:ゴッドが使用できないゆえに、完全に『進化編』と化している今シリーズ。しかし、それだけあってやはり使い勝手のよいサポートが登場している。進化デッキを組むのならこのシリーズはトリガー・再録要員になどはしていられないだろう。逆に、様々なアプローチから進化をプッシュしているので、あらゆるデッキでこのシリーズの進化クリーチャーを採用する可能性が生まれている。召喚酔いしないので、特に前のめりに殴っていくデッキでは恩恵が大きいだろう。


次回→覚醒編
DM-36 覚醒編第1弾〜DM-39 覚醒編第4弾『覚醒爆発』までを振り返る。

はったーの『今週の一枚』《ボルシャック・ドラゴン》


ディケイド・マスターズまであと一週間!今週はこいつだ!!!

ボルシャック・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。
(DuelMasters wikiより)

「死んだ友の悲しみを力に変える」、DMを代表する一枚。『今週の一枚』どころか、『今世紀の一枚』に選ばれてもいいくらいのカードである。完全上位互換にボルシャック・大和があるが、ディケイドマスターズでなら2枚目以降として十分、使用できるだろう。

その能力により、時に驚異的な高パワーを実現する。チッタ・ペロルやスパーク系カードと併用することで、ディケイドデッキのトップメタである、時空Zに対しての抑止力として動くこともできる。特に、トッパ・ルピアの能力を使用すれば、覚醒Zを一発退場に追い込むことも可能である。最凶の敵を撃破するボルシャックは最強にかっこいい!

実戦級カードでないことはあえて否定はしない。それでも、このカード以上にデュエマを盛り上げるカードは他にないだろう。
かつてこのカードを手に取った時の、DMに夢中な少年の心を思い出させてくれる一枚である。

「デュエルがつないだ俺たちの友情は永遠だろ?」

【聖域ライダー】(遊戯王)


スーパードローほどではない、ややドローライダー。

【聖域ライダー】(googleドライブ)

ようはドローで手札を整えて、サンクチュアリでリリースを確保してからライダーを出すだけのデッキである。
全体の基本的な動きとしたは、自分から積極的に動くことは少ない。
トラゴーズフェーダーで攻撃を防ぎつつ展開していこう。


□気になるカードの解説

●クリスティア
サンクチュアリ、トレインに対応しているので採用。ライダーと組み合わせることで圧倒的な制圧力を発揮する。
「このデッキの天使こいつだけです。」っていうと大体ややウケする。

●死霊
このデッキの最悪の負けパターンとして、「死者蘇生でクリスティアを奪われてなにもできずに負け」というのがある。
それをケアできる貴重なカード。

●サイドラ
リリース兼機械メタ兼開闢のための光確保。

●ナイトショット
ダイヤモンドガイに対応させるため、サイクロンより優先。

●転生の予言
相手の墓地利用阻害からディアボ再利用まで活躍は多岐にわたる。
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