閉幕したKCカップレポートでの使用デッキ紹介。
◆初日〜12000到達まで

【代行天使】(キース:スリカエ)
最初に使用したのがこの【代行天使】デッキだ。名前こそOCGにある往年の名デッキから拝借したが、X召喚のないデュエルリンクスでは《神聖なる球体》を《突撃指令》《玉砕指令》で打ち出す除去コントロールデッキとして振る舞う。
手札にきた《神聖なる球体》をスリカエでデッキに戻せるのである程度の確率で事故を回避できる。また、すでに《創造の代行者 ヴィーナス》で展開、圧縮した後のスリカエは有効牌を引きやすく強力だ。

《突撃指令》による除去が効かない相手はほとんどいないので、回ってる時はどんなデッキ相手にも勝てる馬力がある。
一方で、どれだけスリカエしても戦えない手札にしかならない確率が一定以上存在するデッキでもある。相手との相性差を無視して自分の手札とだけ向き合って戦えるデッキなので、対戦するデッキの種類が多いイベント序盤のメタゲームには適していたのではないだろうか。

《ジェリービーンズマン》はイベント2日目に上位互換となる《デュナミス・ヴァルキリア》が登場してしまったが、その時点で流行していた【墓守】との相性においてはこちらに分があった。
まあ、課金しても出なかっただけだが

《魔導ギガサイバー》は、《エネミー・コントローラー》や《神聖なる球体》をスムーズに消化するための上級モンスターが欲しかったので採用した。単体でも《墓守の長》に対するカウンターや劣勢時の捲り要素として活躍してくれる。
一見、モンスターが増える《創造の代行者 ヴィーナス》とはアンチシナジーに見えるが、相手の展開を《神聖なる球体》を壁にして凌いだ返しに出せたことも多く、むしろ高相性だった。この壁がなかった場合、相手がモンスターを2体先行してしまうと先にライフがやられてしまうのだ。

こんな感じで、1日に1000から2000程度のローペースでゆっくり12000まで到達した。

◆12000〜(11000)〜最終日まで

【粘着恐竜】(竜崎:恐竜王国)
イベント序盤はそこそこ好調だった【代行天使】だが、12000到達後に大スランプに陥ってしまう。どれだけ回してもゲームできる手札にならず、10連敗を含む怒涛のタコ負けで一気に11000まで叩き落とされてしまった。
そこから心機一転、DPを取り戻すために組んだデッキがこの【粘着恐竜】だ。

デッキの基本的な構造は一般的な【恐竜ビート】と何も変わらない。シンプルに最強な打点が、【墓守】や大流行していた勝ち組デッキ【サクリファイス】に対してナチュラルに有利を取ってくれる。

一方で、《ジュラシック・ワールド》を積極的に破壊してくる【ハーピィ】系統のデッキにはやや不利、というのが今までの定説だった。
それを覆したカードが、3枚投入された《粘着落とし穴》である。相手に破壊されることなく機能するので、《ジュラシック・ワールド》を失い一度は破綻した打点ゲーをもう一度取り戻せる。
【サクリファイス】にあまり有効でないカードというのは事実だが、《センジュ・ゴッド》《ソニックバード》へ積極的に打ち相手の打点を下げると、《サクリファイス》を《ツイスター》で処理できるライフの余裕が生まれる。そこから打点で巻き返すプランがきっちりハマり、気がつけば12000を通り越して13000まで到達していた。

この時点でイベント終了前日。
100位圏内のボーダーが14000以上になっており、追いつけないと判断。最終日は様子見しながらランキングを見守り、結果179位というモブっぽい順位で終了することになった。途中のスランプさえなければあるいは、と言ったところで非常に悔やまれる。


◆イベントを振り返って

「勝つと増え、負けると減るポイント」というのは実質的なレーティング方式の導入であり、現在の自分の実力、立ち位置を確かめるのに絶好のイベントだったと思う。
何よりも、ハッキリ言って温いランク戦に飽きてきたタイミングでのガチイベントは、久しぶりに大いにエキサイトする体験だった。
過去のランク戦の戦績で有利にイベントをスタート出来るというのも、これからのランク戦におけるモチベーションにも繋がる。次回のKCカップへ向けてまた頑張ろうと思えた。

こんな具合に、俺はかなりイベントを満喫できた方のプレイヤーだと思う。それほど頑張らずともそこそこ上位の報酬も手に入った。

《墓守の審神者》のバグや、最終日近くにつれ漂う消化試合感など課題はいくつかあったが、これからも定期的に開催してほしいイベントだ。

......たまにでいいかな。結構疲れるし。四半期〜半年に一回くらいのペースで。

強いていうなら、KCカップを「コロシアムでの対戦」へカウントして欲しかった。気がつけばウィークリーミッションを達成し損ねていた。

また次回に向けて、しっかりカードを揃えていきたい。今回はどちらのデッキもオリジナルのアイデアを組み込んだ勝てていたので、次回もそんな感じを目指したい。






プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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