お久しぶりにリンクスじゃないルール系(というほどでもない)の記事。
最新弾「マキシマム・クライシス」発売直後にちょっと話題になった、「深淵でバオバブーンとか止められへんの!?」問題。
ごたごたありましたが、せっかくなのでこの機会に「遊戯王のルールとの付き合い方」というものを書いてみようと思います。













◆発売直後は結構裁定まちがえがち

今回の新弾発売直後に、「深淵に潜む者の効果適用時(墓地で発動する魔法・罠・モンスター効果は発動できない)に、真竜騎将ドライアスⅢ世の場を離れた場合の効果や、バオバブーンの破壊された場合の効果が発動できる。大会で事務局からそう案内された」という話がツイッターで流れてきた。
実際に後から確認されたがそれは誤りであり、たとえテキストに墓地と明記されていなくても、場を離れたり破壊された結果墓地へと移動するなら、これらは墓地で発動する効果であり深淵の効果適用時には発動することはできない。

しかし、裁定が変わったかもしれない。とか、あきらかにテキストが違うインティクイラの例を持ち出して却って話がややこしくなったり。とか、事務局から再確認がとれるまで、事態は混乱を極めた。 

まず覚えておきたいのは、たとえ遊戯王OCG事務局であろうと、発売直後には間違った裁定を回答してしまうことはある。ゆえに、1度の質問で得た答えが、本当に正しい答えとは限らない。
特に、今までのルール認識と裁定が大きく異なる、今回のようなケースでは大いに疑ってかかるべきだ。 
今回に限らず、事務局や公式に確認したはずのルールが間違っており、界隈を賑わせたケースは枚挙に暇がない。青き眼の巫女で青き眼の乙女を誘発させられるという間違った話が広まったこともあったし、闇の護封剣の裁定は本当に二転三転した。
間違っているかもしれない可能性は常に頭に入れておくべきだ。


◆1度の質問で満足しない

さて、事務局の回答でも間違っている場合があるのなら、それに我々プレイヤーはいままでどのようにして対応してきたのか。
シンプルに、同じ質問を何度でも繰り返す。これしかないのだ。ただし、別に何度も電話を掛けまくるとか、電話がつながったら壊れたラジオのように同じ質問を繰り返すとか、そういう意味ではない。
一人ではなく複数人で、同時ではなく時間を置いて、複数の回答者から答えを引き出す。電話で、メールで、チャットで、あらゆる手段で。
こういった確認作業を繰り返し、信頼に値する真の回答を獲得してきたのだ。 

正直、この方法はルール事務局の方々にはかなり負担をかけてしまっていると思う。
裁定の話題が盛り上がった日など電話が鳴り止まないだろう。

だが、我々もそうするほかないのだ。 厳格な総合ルールが存在しない以上、各カードの裁定の積み重ねによって、遊戯王のルールは形作られている。そのルールが揺らいでしまってはゲームはできない。手間がかかろうと負担をかけようと、確認するしかないのだ。


◆これからの話


ここまでの話で、事務局の回答も決して完璧でないということはわかってもらえただろうか。 
大事なのは、もし違和感のある裁定を目にしたとしても、脊髄反射で騒ぎ立てるのではなくしっかりと検証、確認すること。確実で正確な裁定が確定するまでは時間がかかることを理解すること。
遊戯王のルールは不親切なことで有名だが、本当に突拍子のない不思議なルールというのはごくわずかで、ほとんどは遊戯王なりに理屈の通ったまともなルールの上で動いている。落ち着いて対応しよう。

願わくばすぐにでも、しっかりとしたルール整備が行われてほしい。
その日が来るまで、真に安心して遊べるゲームとは呼べず、事務局の電話も鳴り止まないだろう。
双方のメリットのためにも、ぜひともお願いします。








プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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