デュエルリンクスは、どのような形でユーザーに課金させ、利益を回収するつもりなのか。
そのスタンスを今回のイベントから読み解いてみよう。
◆全く課金しなくても余裕でクリアできそうで逆に不安になるペガサスイベント

絶賛遊びまくり中の「遊戯王デュエルリンクス」が、現在初のイベント開催中だ。配信から一ヶ月ほどの間に追加パックとイベントまで畳み掛けてきてるわけで、その絶対に飽きさせない、という意志が感じられるスピード感には、ただただ最高だと言わざるを得ない。

さて、そのイベント「トゥーンワールドへの招待」が問題なのだ。ペガサスをプレイキャラクターとして入手できる、というのが目玉のイベントだが、その難易度がはっきり言って、チョロい。
元々ゲームをプレイしてた人なら初日にあっさり手に入り、大半の人がイベント終了までには報酬上限まで入手出来そうなボーダーの低さなのだ。
おそらく、このイベントからゲームを始めたとしても、ペガサスを手に入れるだけなら決して難しくないと思う。

さらに、ソシャゲのイベントにありがちな「イベントのポイントランキングで上位に入れば追加報酬」というような競争要素もないので、本当に自分のペースでゆっくり楽しめるイベントになっている。いや、別に遊ぶ側としてはいいんだけど。楽だし。

だが、限定イベントという、おそらく最も課金を「煽れる」だろうタイミングを放棄しているわけだ。
デュエルリンクスは一体どのような形で利益を回収するつもりなんだろうか。


◆勝つだけなら容易い「ランク戦」

今回のイベントに限らず、元々デュエルリンクスはかなり競争要素が薄いゲームと言える。
PvPモードの「ランク戦」だってそうだ。最高ランクの「デュエルキング」になるまでに必要な勝利数も少なく、ただ勝つだけならカードを揃えるまでもなく、ゆっくりと登っていけるようになっている。
課金要素としてパック購入などあるが、課金して必死にカードを集める理由は「勝つため」よりも「組みたいデッキを組んで遊ぶため」という側面の方が大きい。

元になっている遊戯王OCGも、大会などに積極的に参加する所謂「ガチ勢」以上に、友人間などでゆるく遊ぶ「エンジョイ勢」の存在が目立つゲームだ。
デュエルリンクスもそれにならって、必要以上のガチ度を要求しない、カジュアルな仕様になっているなと感じる。

◆遊戯王というコンテンツを活かした「浅い、広い、ゆるい」な課金モデル

デュエルリンクスではペガサスのイベントと同時にもう一つ、「ウィンターセール」も開催されている。
普段から存在する「10パック+SR1枚」のセットに加えて、さらにカードプロテクターとデュエルフィールドの限定デザインがもらえる、という催しだ。
元々のパック+SRのセットがかなりお得な上、オマケまで付いてくるなら、ということで秒速で購入させて頂いた。
パックごとに違うデザインで計2種類、きっちりと。

このように、額としては決して大きくないが、それ故に手を出しやすいキャンペーンを細かく仕掛けてくる印象を受ける。
実際俺も、毎回「初回10パック+SRセット」だけはついつい購入してしまう。
初回だけということで、一人ひとりの課金額は決して多くはないが、遊戯王という膨大なユーザー数を抱えるコンテンツなら十分に回収が見込める、ということなのだろう。

さらにその課金の目的も「勝つために必須とまではいかない、だが魅力的なカード」と「勝敗に全く関与しないアクセサリー」ということで完全にカジュアル志向へ傾倒している。

重課金廃課金といった言葉とは逆行する少額の「浅い」課金を、より多くの「広い」層へ、ガチの勝負から離れた「ゆるい」目的のために投じてもらう。
そんな「浅い、広い、ゆるい」課金モデルをデュエルリンクスは構築してるのではないだろうか。

もちろん、まだまだ始まったばかりのゲームなのでこれから変わっていく可能性は十分にある。
それでも、このままのスタンスで運営してくれるなら、こちらもゆっくりと、ゆるく付き合っていけそうだ。






プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

ツイッターやってます。更新情報おしらせします!