さあ、ランク戦の話をしよう。
これまでの戦績がリセットされる、11月27日以降のランク戦の話を。

 

遊戯王デュエルリンクス。当然この神ゲーはみんな遊んでると思うんだけど、その前提で話をするね。

デュエルリンクスのメインモードと言うべき、コロシアムの「ランク戦」モード。
同じランクのプレイヤーとデュエルをして、勝てば勝つほど上のランクに上がっていく。そして、最上位のランク「デュエルキング」を目指すモードだ。一定期間ごとに訪れる戦績リセット時にランクが高ければ、 その分いい報酬が手に入るってことでみんな頑張ってると思う。

そのランク戦の戦いが、サービス開始から今日までと、来る11月27日に戦績リセット後では、まったく異なるゲームになるんだ、という話が今日のテーマだ。

はっきりと結論から言おう。デュエルリンクスは「引きゲー」から「やりこみゲー」へと大きく変容する。
いや、正確な表現をしよう。実際にはもう変容しているのだが、それが大きく顕在化するのが戦績リセットというタイミングになるだろうって話だ。
これから、どうして今までが「引きゲー」だったのか、これから「やりこみゲー」になっていくのかを、順を追って説明していこう。 


◆今までの話

ついこの間日本でのサービスが始まったばかりの遊戯王デュエルリンクス。サービスが始まったばかりということは、全てのプレイヤーが同時によーいドンのスタートを切ったばかりということだ。平等に同じタイミングでスタートしたプレイヤーたちの命運を分けるのは、パックの引きと課金量。この2つの要素だけだ。
このどちらか、あるいは両方の力によって、《ワンダー・バルーン》など強力なカードを手に入れたプレイヤーは一歩リードだ。 そのカードパワーをもってして、そのほかのプレイヤーの残念なデッキを適当に蹴散らしているだけであっというまにデュエルキングになれたはずだ。
つまり、強力なレアカードをパックから「引けたか」、そのカードをデュエルで手札に「引けたか」。この二つの「引きゲー」の要素によって、デュエルキングへ到達したプレイヤーが少なからず存在している。 

ああ、ちゃんとゲームに課金してくれたプレイヤー諸君。とくにボックス丸ごと購入してURもSRも片っ端から集めたようなプレイヤーにとっては、パックからどんなレアを引いたか、なんてのは関係のない話だ。 
それでも、たとえば君が《破邪の大剣―バオウ》を持たせて攻撃させたモンスターは《スカイ・ハンター》じゃなかったかい?相手が出してくるカードはいいところ《ドラゴン・ゾンビ》とか《エレメンタル・デビル》の類ではなかったかい? 
つまり、課金という手段でパックという第一の「引きゲー」をクリアしつつ、最善とは呼べないカードの寄せ集めに一部パワーカードを放り込んだだけのデッキではなかったかなという話だ。
もちろん、それはサービス開始直後のゲームとしてあるべき姿だし、筆者自身もお世辞にも強いと言えないカードの寄せ集めでキングまで到達した。

問題は、このランク戦の終着点である「デュエルキング」の仕様だ。
途中のランク戦では連敗を喫すると降格することがあるが、一度キングに到達すれば最後、どれだけ負け続けようとも転落することはない。うっかり8連敗したけどキングのままなんだから間違いない。 
それによって、今のランク戦で一口に「デュエルキング」と言ってもそのレベルには本当に大きな差が存在している。竜崎恐竜ビートを完成させてるやりこみ人からバルーン1枚でここまで来ちゃった初心者まで、ありとあらゆるプレイヤーが、一様に「デュエルキング」になっているのだ。リセットまであと3日というタイミングになっても、いまだにそれを感じさせるプレイヤーとは頻繁にマッチングする状態だ。

では、戦績がリセットされるとどうなるだろうか。

◆これからの話

さて、来る11月27日に戦績がリセットされる。するとどうなるか?
全てのプレイヤーがまた同時にブロンズランクからスタートすることになるが、それぞれが持つデッキの完成度には大きな差が出ている。この差はもはやパック運や課金量からは生まれない。無課金だとしても、配布ジェムだけで相当数のパックを開封出来ている現状、大多数のプレイヤーがバルーンを手にしている。

では何の差か。やりこみの差だ。レジェンドデュエリストからどれだけカードを集めたかというデッキ構築の「やりこみゲー」と、環境をどれだけ理解しているかという「やりこみゲー」。このやりこみの差が、来週からのランク戦での明暗を分けるはずだ。もはや、バルーン1枚では迫りくる恐竜の群れを止めきれない。今までは楽勝だったかもしれないが、大多数のプレイヤーがあなたと同じ武器を手に入れ、そしてやりこみによってそれを上回る脅威を手にしている。サービス開始当初には現実的でなかった数多のデッキタイプが、今はランク戦を跋扈している。それが次のリセット時に猛威を振るい、非力なスカイ・ハンターをバラバラに引き裂いてしまうだろう。 

プレイングの面でも同じだ。この環境に存在しているリバースモンスター、コンバットトリック、デッキタイプはしっかり頭に入っているだろうか。無警戒に《死の四つ星てんとう虫》を踏んだはいないだろうか。
バルーン1枚で勝てなくなるこれからは、そういった環境理解度も勝敗を大きく左右する。

もし来週も、完璧とは言えないデッキでキングを目指すのなら、リセット直後にランク戦をプレイするのはあまりオススメできない。物理的に勝てないカードパワーのデッキを相手に、非常に不利なハンデ戦を何度も強いられるだろう。それらのやりこんだデッキが十分にキングまで抜けていったあとを見計らってから、勝負を始めるべきだろう。 

願わくばそれまでに、あなたが十分な量の黄色いゲートキーを手に入れんことを。
筆者も今から、3枚目の《屍を貪る竜》を探しに行くよ。











プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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