18弾「覚醒する希望」で登場した新要素、ウェイカーをふんだんに使用したデッキを紹介。

 

【CR青緑ユーディ】
P:桜街紗那

20 IG枠

4 仲間を守るウェアスクワール
4 紅葉にはしゃぐウェアドール
4 氷深哀歌セリーヌ
4 ビームニードル サダクビア
4 枝植の胎動

30 非IG枠
1 シティガード フェクダ
4 桜街家執事長 黒薔薇のユーディ
4 浪漫の歌曲姫シュバルト
4 極麗六鳥 籠絡の胡喜媚
4 快速獣人ウェアプロングホーン
4 道交変形セリウム
4 追尾機械ストーカー
3 ドラゴンアイ フォーマルハウト
2 勇者巨神ダームスタチウム

10 デュナミス

4 Mode〈Awaken〉Type.XI
1 青竜歌姫メルキオール
3 開眼鳥人ウェアクロウ
2 翠竜の桜翼 娑伽羅


◆正統派王道ウェイカー戦略の醍醐味

このデッキの戦略は至極シンプルだ。
1.ウェイカーレベルをゴリゴリ上げる
2.レンジリンクを成立させる
3.ユーディ等強力なレベル持ちゼクスで一気にライフを攻める

この3ステップを安定して遂行できるようになっている。

まず、ウェイカーレベルを上げ無ければならないが、ウェイカーではディンギルと違いIG枠にレベル上げ用のカードが用意されている。マリガン基準としてはかなり緩く、おおよその手札で問題なくスムーズにゲームを始められるだろう。このデッキにはレンジリンクも入っているが、必要になるのはゲーム後半なので、初手には必要ない。とにかくウェイカーレベルが上がる手札を追求しよう。
中でもオススメなのが、イベントの枝植の胎動だ。イベントの効果と、登場させるゼクスで合わせて一気に2枚ウェイカーを表向きにすることが出来る。これを1枚序盤で使えれば、このデッキで最もレベルの重い胡喜媚も早々に活用出来るようになるだろう。
理想的なパターンとしては、1ターン目2ターンに連続してレベル上げ用カードをプレイし、リソ5に到達する3ターン目にはウェアクロウでリソースブースト、そして7リソに到達する4ターン目にType.XIをプレイしよう。これでスムーズにレベル4まで到達できる。
序盤はとにかくウェイカーレベルをゴリゴリ上げよう。 

次にレンジリンクの成立を目指すわけだが、よくも悪くも6リソまではなにもしないカードなので、それほど成立を焦る必要はない。ウェイカーの覚醒条件を満たすために、手札やリソースのカードを交換しているうちに自然と揃っていることもかなり多い。
また、揃い切っていない場面でも、ユーディの効果で登場させたカードがターン終了時にリソースに送られることも利用できる。捲られた5枚の中に片割れが見えた場合には、優先的に選んでいこう。

ここまでのステップを完遂出来ていれば、後はユーディをはじめとする強力なレベルゼクスでフィニッシュを目指そう。ユーディの効果でユーディが登場するとさらに連鎖していくので、一気に盤面を埋め尽くすことも可能だ。そうやって生み出した大量のゼクスをレンジリンクが打点へと結び付けていく。

◆デュナミスの選定について

ウェイカーデッキのデュナミスを選ぶ際に、なんとなく3枚2枚3枚2枚といった感じで適当に散らしてはいないだろうか。出来るだけ散らして対応力を上げたい気持ちはわかるが、正直あまりいいとは思えない。
ウェイカーはディンギルと違い、レベルを上げる際に表返すカードを指定されていない。故に10枚中の1,2枚は殆ど確実に効果で表向きになるので、どんなカードだろうと影響はない。
たとえば、2枚入っている内の1枚は大抵最初に表にする、というカードがあるのなら、その1枚は他のカードでも何ら問題はない。中途半端に枚数を散らすよりは、何度でも使いたくなる可能性の高いカードをしっかり4枚積んだ上で、相手のデッキに応じて表返すカードを切り替えていくのが賢明だろう。
このデッキでは、レンジリンクを採用しているデッキ同士の対戦を想定し、Type.XIを4枚にしている。
レンジミラーでは、相手PSのXIを処理する最も安定した手段が自分のXIによるレンジ2攻撃なのだ。相手から見ても同様なので、お互いにXI同士でトレードを繰り返すことになる。1枚でもXIが多ければそれだけ有利にゲームを運べるので、ここはきっちり4枚入れておこう。もっと早いデッキ相手にはそこまで必要ないので、素直に表にして行こう。

◆各カードの解説(ながいよ)

・シティガード フェクダ
このデッキのスタートカード。5000バニラなのでマジでお好みのものを選ぼう。
ウェイカーデッキはレベル上げに特化すると3コスト帯に4500打点が集中するので、5000スタートを突破するのが何気に無理。自動的にテンポを取れる。

・仲間を守るウェアスクワール
18弾で最も人気な気がする緑のレベルアップ要員。
チャージをリソースに送る効果は自他を問わないので汎用性も高い。
枝植の胎動と絡ませると先攻1ターン目から5500打点を出せるので、バニラだろうとあっさり突破できる。
とにかくすごい。

・紅葉にはしゃぐウェアドール
ライフリカバリー。
Type.XIの効果でどんどん手札が増えるので、中盤以降は積極的にこのカードを使ってリソースを増やしていこう。稼いだ手札を盤面に還元するリソースは勝敗を左右する重要な要素だ。

・ビームニードルサダクビア
ヴォイドブリンガー。
登場時1ドローはこのデッキではやや過剰に引いている気もするが、とにかくユーディを手出ししたいので気にせずガンガン引こう。ちゃんとパワーが3000あるので、リンク下ではダムスタのコストに出来る。そうすると、手札が当然あふれる。 

・氷深哀歌セリーヌ
青のレベルアップ要員。シンプルな移動効果は使いどころを選ばない。
シンプルに連パンに利用してもいいし、最初の5000の前に屈して46スクエアに置かれた相手の適当な4500を動かしてフェクダで狩るのもステキ。

・枝植の胎動
ウェイカーを表にすることでリソースからコスト3以下のゼクスを出せるIGイベント。
レベルを一気に上げるロケットスタートには欠かせない1枚。中盤以降は表返すコストが重くてあんまり使いたくないが、いざというときセリーヌを出して連パンしたいときもあるので、ノータイムでリソースに置けるわけでもない。

・桜街家執事長 黒薔薇のユーディ
このデッキの切り札。ユーディでユーディが出るのはさすがにバグなのでは疑惑。
ユーディからユーディが出る確率を高めていくために、ウェイカーの覚醒コストでどんどんデッキに戻しておこう。でも、最初に手札からだす1枚は残しておこう。

・浪漫の歌曲姫シュバルト
ユーディの連鎖をサポートする1枚。ユーディと違ってこいつで出したカードは盤面に残るので嬉しい。同名カードの効果を1ターンに1度しか使えないので、手札に溜まり過ぎないように積極的に使っていこう。
ユーディとシュバルトが両方手札に来た場合どっちをプレイするか悩むが、手札に1枚ずつしかないのならシュバルトから出して盤面を確保、ユーディが2枚以上あるのならユーディから投げていこう。ユーディの効果でシュバルトが出た場合に 更にユーディを出せる。
リソースが余ってくるゲーム終盤だと、手出しできるユーディよりも色の合わない胡喜媚を出すことが多い。

・極麗六鳥 籠絡の胡喜媚
このデッキの貴重な除去担当。赤はこのカード4枚だけだが、ユーディ&シュバルトでの踏み倒しか、あるいはIGで勝手に出てくるので全く支障はない。
このカードくらいしかまともに相手のカードを除去できないので、ウェイカーレベルは4で満足せず積極的に5を目指そう。ライフからこいつが出ると急に勝っちゃうぞ!

・快速獣人ウェアプロングホーン&道交変形セリウム
いまさら書くことある?くらいの使用率。
これらリンクをウェイカーの覚醒コストで戻さなくてもいいように、このデッキでは積極的に5コスト以上のカードを採用している。ぐるぐる手札とリソースを交換しているうちに勝手に揃うので、つまり勝手に勝てる。
相手もレンジリンクを使ってくるので、使わないとしんどい、と言った方が正確。レンジ2は相手PSを突破する最も楽な手段。相手も抜いてくるけど。ひたすらPSとPSでトレードしよう。

・追跡機械ストーカー
4コストのレベルアップ要員。パワーは5000と低いが4コストまで効果でバウンスできるので、最低限同コスト帯とのケンカは負けない。序盤の手数で押されて一瞬で負けないように、レンジリンクを使うデッキのレベルアップ要員としてオススメ。ゲーム中盤以降も結構盤面空けるためだけに使うこともあるので、ウェイカーの管理は計画的に。

・ドラゴンアイ フォーマルハウト
ウェイカーレベル3で相手ゼクスをバウンスできる起動効果持ち。勝つパーツが揃うまでの時間稼ぎ的な役割が強い。圧勝してる時は一切気にしないけど、苦しいときに頼れるイケメン。

・勇者巨神ダームスタチウム
レンジリンクと言えばダムスタ。11000打点はウェイカーの10500にも耐えられるのですごい。
ただもう本当に、手札があふれる。一応セリーヌとのコンビで往年のダムスタクワガタを再現できるが、レンジ2になればその必要もないのでいまだにやったことはない。

・Mode〈Awaken〉Type.XI
青の7コストウェイカー。2枚戻して4枚引くと描いてあるドローソース。手札を一気に交換できるのでデッキの回転がものすごく安定する。5コスト以上のゼクスをバウンスする効果は、相手もそれを避けて展開してくるので実際にはあんまり使わない。というか、レンジ2で抜かれて最後にドローだけしてくことが多い。こっちもちゃんとレンジ2で抜き返そう。トレードの応酬になるので4枚。いらなさそうなら表にしよう。

・青竜歌姫メルキオール
青のウェイカー、1枚の方。
バウンスと移動を櫛するとけっこういろんな盤面を解決出来て便利だが、デッキの動きには関与しない受け身のカードなので1枚。XIを4枚使う展開の時は不要になりがちなので表にしちゃおう。

・開眼鳥人ウェアクロウ
緑の5コストウェイカー。フリカでおなじみ。
序盤のアクションではもっとも重要なウェイカー。こいつで5⇒7にジャンプすることで、連続してウェイカーを出してレベルを上げられる。その後も打点で活躍してほしいので多めの3枚。でも、けっこう5コスト以上は除去対象にされがち。

・翠竜の桜翼 娑伽羅
緑の7コストウェイカー。こちらもフリカで散々使った。
1ターンとりあえず安全にやり過ごせるが、そのあとの相手の反撃がキツイのであくまでも緊急避難的なポジション。リソース回収のない相手には結構効果的。レンジリンクとの相性から、XIと比べると使用頻度はかなり落ちる。逆に、相手がXI使い切って娑伽羅で殴ってきたときは勝ちを確信する。











プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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