VJで公開された17弾ZXR5枚をさらっと思いつく限りレビューしてみる。

 

《 不撓の『誓約』ザババ》 青黒7 ゼクスエクストラ
ディンギル/ザババ P10500
降臨条件:黒のゼクス1体と青のゼクス1体
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードがデュナミスから登場する。 
【効果】あなたのチャージにあるカードを1枚選び、トラッシュに置いてよい。置いたならば、カードを3枚引き、あなたの手札にあるカードを3枚選びデッキに戻し、シャッフルし、相手は自分の手札にあるカードを1枚選び、トラッシュに置く。

 
■初の青黒ディンギルは、お互いの手札に対して強く干渉するデザインだ。
3枚引いて3枚戻す能力は入れ替わる枚数が多く単純に強力だが、このカードの登場時点である程度の手札枚数を確保できていなければ効果は激減する。例えば1枚しか手札が無い状況なら、結局1枚を残してすべてデッキに戻すことになるので、選択の余地は非常に少なくなってしまう。
そういう意味では、双醒真輝サイクロトロンを使用するデッキには非常に噛みあう1枚ではないだろうか。
もともとサイクロトロンをIGアイコンにするために手札枚数を増やしていく構造になっているうえ、手札で持て余しているIGアイコンをまとめてデッキに送り返すことが可能だ。消費するチャージが1枚と少ないのも、IG主体のデッキでは嬉しい。ハンデス効果も、相手の手札枚数に制限されないというのは地味に嬉しいところだ。
盤面に触れないカードなので、リャナンシー+グレイヴバイトなど、このカードに到達する過程を工夫したいところだ。

《昇熱の『壊做』ナナヤ》 赤緑7 ゼクスエクストラ
ディンギル/ナナヤ P10500
降臨条件:赤のゼクス1体と緑のゼクス1体
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードがデュナミスから登場する。 
【効果】あなたのチャージにあるカードを2枚選び、トラッシュに置いてもよい。
2枚置いたならば、あなたのデッキの上から5枚見て、その中にあるカードを1枚選び、リソースにスリープで置き、残りのカードを元に戻し、シャッフルし、ノーマルスクエアにあるすべての相手のゼクスに5000ダメージを与える。
■個人的には今回一押しの赤緑ディンギル。エイクスニール擁する赤絡みのディンギルというだけで好感が持てる。
能力は自分のデッキを回すためのリソース加速と、相手に対抗するための全体ダメージを兼ね備えている。チャー消費も2枚と、前もっての準備を必要としない枚数に収まっている。
デッキの上から5枚を確認してリソースに置けるので、リソリンを採用しているデッキでは積極的に運用していきたい1枚だ。無難に、セリウムホーンを仕込めるだけで非常に強力だ。5000ダメージで相手ゼクスを処理出来ればレンジ2も活きやすくなる。絶界を量産しまくるエミクス相手にも、引きに頼らず処理できる手段が生まれたというだけでも感涙ものだ。
また、処理順としてリソース加速が先になっているので、この効果で赤白のリルンバレットを完成させられれば続く全体ダメージが6000に火力アップする。
エイクスニールを前提とするなら、緑4コストの相方としては登場時にリソース加速が可能な飯桐や、構築難度が高くなるがスカウトシーク辺りは優秀な相方になりえそうだ。


《氾濫の『命慟』ティアマト》 赤青7 ゼクスエクストラ
ディンギル/ティアマト P9500
降臨条件:青のゼクス1体と赤のゼクス1体

[自]【有効】スクエア【誘発】このカードがデュナミスから登場する。 
【効果】あなたのチャージにあるカードを2枚選び、トラッシュに置いてもよい。
2枚置いたならば、ノーマルスクエアにある相手のゼクスを1枚選びデッキに戻し、シャッフルし、あなたの手札にあるカードを2枚選び、トラッシュに置き、カードを3枚引く。

■もう1枚の赤絡みディンギルは、手札が少なければ少ないほど得を出来る=エイクスニールで手札を全部使い果たせと言わんばかりのデザインだ。
赤ではすっかりおなじみとなった、「捨てて、引く」能力。このカードも例にもれず、捨てられないならそのままタダで3枚引くことが可能になっている。テンポデッキの息切れを解消してくれるだろう。
パワーの低さがネックで、エミクスの絶界でデッキバウンスを封じられている状況だとゼクスとしての役割を遂行できるかどうか不安を抱えている。
こちらもエイクスニールを前提として考えたいところだが、青4コストで登場時 or 破壊時に誘発する優秀なゼクスがあまり見当たらない。青には、赤や白のような使いやすいフリッパーがいないのが響いている。
17弾での新戦力に期待しよう。



《豪胆の『陽燦』シャマシュ》 白緑7 ゼクスクストラ
ディンギル/シャマシュ P10500
降臨条件:緑のゼクス1枚と白のゼクス1枚
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードがデュナミスから登場する。 
【効果】
あなたのチャージにあるゼクスを1枚選び、手札に戻してよい。あなたのチャージにあるカードを1枚選び、トラッシュに置いてよい。置いたならば、ノーマルスクエアにあるゼクスを1枚選び、リソースにスリープで置く。
■登場時にチャージからゼクスを回収する効果がやや独特な白緑のディンギル。
回収とリソース送りをそれぞれ任意で使用できるため小回りが利くところは喜ばしい。
テキストを読んで1秒でミケとのシナジーを思いつくところだが、緑3コストでいい感じの誘発効果を持ったカードがない、といういつものパターンである。逆に、それさえ解決できればお手軽に連打できる戦力として評価できるようになる。
リソース送りの除去自体は強力だが、これもやはり、エミクスによって腐るシーンは十分にあるだろう。
その場合でもチャージ消費度合を自分で調整できるのはいい。
一応ちゃんと自分のゼクスもリソースに送れるので、詰めの連パン要員としても計算できる。
書けば書くほど、イラストや名前に似合わず『ミスター小回り』という印象が強まる1枚だ。


《無尽の『創造』ルル》 白黒7 ゼクスエクストラ
ディンギル/ルル P7000
降臨条件:白のゼクス1体と黒のゼクス1体
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードがデュナミスから登場する。 
【効果】あなたのチャージにあるゼクスを1枚選び、トラッシュに置いてよい。
置いたならば、あなたのチャージとあなたのトラッシュにあるコスト3以下のゼクスをそれぞれ1枚ずつ選び、リブートでゼクスのないノーマルスクエアに登場させる。

 ■こちらはすでに公開されているカードだが合わせてレビューしてしまおう。スターターで登場したルルの別バージョンだ。スターターのルルは全体マイナス効果で自身が打点として機能しながら強力な5コストゼクスを釣り上げられる非常に丸いカードだったが、こちらは一転してかなり尖った性能になっている。
パワーは7000とはっきり言ってお粗末だが、小型ゼクスを呼び出すことで単体で3打点確保してくるのはさすがに強力なのではないだろうか。ミケ1枚から一気に2点取れる体制が整うわけだ。
そこに、お馴染みのエイクスニールなりシジールマから、アインスタイニウムでさらに打点を上乗せできる。
ミケスタートを前提とする場合、特別なにかを用意するよりもシジールマをそのまま使うだけで十分な気がしてきてしまう。結局、ルルからまたシジールマを出して、なにかしらを釣り上げることになるのだから。
リャナンシーの場合もそんな感じで、白と黒の強力さを実感してしまう。












プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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