「イニストラードを覆う影」から、ようやくスタンダードのデッキを組みました。
ある1枚の安価レアに心を奪われたので、それを軸にしたアグレッシブなデッキです。

 

【青赤熱病果敢】(MTG/スタンダードDTK~SOI)

4 嵐追いの魔道士
4 ケラル砦の修道院長
4 神出鬼没の呪拳士
4 遺跡潜り、ジョリー・エン

16 クリーチャー

4 タイタンの力
4 焦熱の衝動
4 掴みかかる水流
4 熱病の幻視
3 極上の炎技
2 巨人の陥落

21 その他の呪文

8 山
7 島
4 シヴの浅瀬
4 さまよう蒸気抗

23 土地

■熱病の幻視は超クール


《熱病の幻視》 (1)(U)(R)
エンチャント
各プレイヤーの終了ステップの開始時に、そのプレイヤーはカードを1枚引く。
そのプレイヤーがあなたの対戦相手であり、そのプレイヤーの手札にカードが4枚以上あるなら、熱病の幻視はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。


お互いにカードを1枚余計に引けるようになるが、相手は手札4枚持ってたらダメージを受ける、という「エセ平等系」のカードだ。
ターン終了時なので、引いたカードを先に使えるのが自分、というのも地味に素晴らしい。 
このカードの性能を活かすために組み上げたのが、この【青赤熱病幻視】だ。

基本的なコンセプトは、相手のライフを攻めるアグロ、バーンデッキだ。
果敢(あるいは、それのようなもの)を持つ優秀な軽量クリーチャーを採用している。
それに併せて軽い除去スペルも搭載しているので、相手の盤面を空けながら、果敢を誘発させていく。
消費の激しいコンセプトだが、それを熱病の幻視と、ジョリー・エンによるドローが支えてくれる。
熱病の幻視は相手にもカードを引かせてしまうが、同時にライフを削ってゲームを加速させるのだ。
相手が余計に引いたカードを活かしきる前に、より多くのカードを叩きつけてライフを削りきりたい。 

■クリーチャーについて

クリーチャーの選択基準は極めて明快で、「2マナで果敢を持っている」の1点である。
神出鬼没の呪拳士は正確には果敢ではないが、ほとんど同じものだ。
軽いスペルを連打することで恩恵を受けられるカードで固めている。
3種の内2種は回避能力持ちなので、高めた打点を無駄なく相手ライフにぶつけていける。

ジョリー・エンに関しては、クリーチャー、クロックとしての採用というよりは5~8枚目の熱病の幻視、という立ち位置だ。1マナのスペルが多いので、4マナ時に自身と合わせていきなりドローしていける。
SOIで登場した「罪を誘う者」も候補として考えたが、デッキ内のカードが軽すぎて、ろくなダメージにならないので躊躇なく墓地送りを選択されてしまうのだった。 

■その他の呪文について

最初に投入した4枚が熱病の幻視であることは今更言うまでもないだろう。
次に選択したのは、果敢を誘発させるための1マナ呪文だ。
焦熱の衝動、タイタンの力は赤いアグロデッキなら定番と言えるラインナップだが、掴みかかる水流はあまり見かけないカードだろう。相手クリーチャー1体をバウンスする、ソーサリー版の送還だ。
非常に物足りないカードのように思えるが、果敢を狙う時点で自分のターンでのキャストが前提になるので、ソーサリーであることはギリギリ許容範囲といえる。加えて、このカードは5マナで唱えることによって覚醒呪文となる。マナフラッドした際にも追加のクロックを用意できるのだ。このデッキにとっての5マナはかなり重いが、ドローエンジンたちが土地ばかりを持ってきてくれた際にはこの覚醒モードが活きてくる。

残りの5枚は、相手をしっかり倒しきるための重めの火力だ。やや重い方3枚、限界まで重く出来る方2枚で散らしてある。巨人の陥落は怒涛コストで撃てばX=3、4程度は狙える。微妙に思えるかもしれないが、それまでにある程度ライフを削れているはずのこのデッキでなら、更に追い打ちを掛けながら、同時に盤面を空ける仕事までこなせる地味に便利なカードでもある。

■土地について

特にいうことはなく、スタンで青赤のデッキを組むなら普通にこうなるよね、と言った感じ。
さまよう蒸気抗を覚醒させると非常に痛快である。これもまた、マナフラッドの受け皿なのだ。












プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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