2月11日に行われた雷鳥杯(ZX日本選手権プレ中部予選②)。
その優勝デッキとメタゲームを軽く分析。

 


■優勝デッキ


スイスドローを勝ち抜き、見事本戦出場権利を獲得したのは独創的な赤入りの青緑リンクだ。
 
【Last Dance青緑】(HN:ぷりに)
P:各務原あづみ

1 凶事の象蛇グローツラング
4 道交変形セリウム
4 快速獣人ウェアブロングホーン
4 勇者巨神ダームスタチウム
3 XIフラッグス ルートヴィヒ
3 オリジナルXIII Type.III ”Ch05AI”
3 報復の大獅子ウルガルルム
2 オリジナルXIII Type.VI ”Mt13Ve”
2 レドームランチャー アルマク
1 黄金騎士マリー・アントワネット
3 Last Dance

4 暁十天カリード・カダブ
3 ご機嫌なアサギ
2 ミラージュダガー ベラトリクス
2 迷彩機械インビジブル
2 鎮圧女王カテリーナ
2 潮流音マリオネーナ
3 巨躯なる怪鳥ルフ
2 マシンブレード イザール


前回の記事で、青緑系の弱点は面を取られて数で攻め立てられることだと書いた。
しかし、このデッキではその問題をLast Danceによって解決を試みている。

1 《Last Dance》 赤
イベント
[☆]あなたのプレイヤーが「各務原あづみ」の場合、あなたの手札にあるカード1枚につき、ノーマルスクエアにあるすべての相手のゼクスに2000ダメージを与える。


手札の枚数こそ要求されるが、ひとたび通せば相手の戦線を打ち崩せる強力なイベントカードだ。
このカードを筆頭に、Type.VIやアルマクなど、複数のゼクスを同時に処理するカードが多めに採用されている。これらのカードで盤面を早めにひっくり返すことで、防御から攻撃に転じてレンジ2を最大限に生かせるようになるのだ。特に、Type.VIは手札を増やすことでLast Danceのような手札枚数が要求されるカードを有効化している。 
もともとこれといったプレイヤー指定枠が決まっているデッキではないが、Last Danceのためにその枠を割く発想はなかなか簡単に出てくるものではない。デッキ全体で見ても4枚採用されたカードが少なく、細かな枚数調整の跡が伺える。限られた時間の中で、青緑リンクが抱えている問題点に対して確かな回答を打ち出したデッキビルドと言える。 
この青緑リンクなら、サイクロペルツやESなどのアグレッシブなデッキに対しても、早い段階でその攻め手をくじくことが出来るだろう。 


■デッキ分布
今回、雷鳥杯の参加者向けに独自にアンケートを取ったところ、以下のようなデッキ分布になった。
(正式な調査ではないため「それなり」の信用度でみて欲しい)

 
 アーキタイプとしての最大勢力はサイクロペルツだと思われる。それでも3割程度ということで、かなり多くはあるが支配的とまでは行かないだろう。それに赤黒緑アテナ、青緑リンクと続く形だ。

サイクロペルツが多かったのならジャンドアテナが勝ち進んだのかと思いきや、決勝のマッチアップは上記の青緑VSサイクロペルツで、3位もESだった。
推測するに「その他」の部分に一定数、名古屋ESのようなサイクロペルツよりも早いデッキが存在しており、それに対応しきれずに遅いコントロールが敗退していったのではないだろうか。個別回答でも、何名かが名古屋ESを使用したと回答してくれた。
また、その他の中の勢力としては、名古屋からの遠征勢が何名かクロエを持ちこんだようだが、これもあまり結果が振るわなかったようだ。アテナ同様にES等に押し切られたのだろうか。
サイクロペルツはESに対しては5分以上のゲームが出来るので、苦手な重いデッキが早さについて行けない環境になっていたのなら、勝ちあがっていくのは自然なことだ。
優勝した青緑リンクは、このような早い環境に対してしっかりと回答が用意出来ていたわけで、その上で中盤以降に自分のゲームに持ち込める構成が取れている。

大会直前時点の予想では、サイクロペルツが流行し、それを食う形で赤黒緑アテナが勝ちあがると考えていた。
しかし、実際にはサイクロペルツに加え、より早くアグレッシブなデッキが存在したことにより、生半可な序盤戦への意識では生き残れない高速環境が誕生してしまった。1位こそ青緑だが、5-1ラインにサイクロペルツ、名古屋ES、ペンギンイェーガー、ニコレア入り赤青リンク等、アグレッシブな面々が「勝ち組」となっている。

特に名古屋ESのような攻めオールインのデッキは、普段ガチなゲームからは距離を置いてるプレイヤーが、勝ちを取りに行くならこれしかない、といって握ることも多い。
次回の中部予選③でも、このような早いデッキの存在を忘れると痛い目を見るだろう。

Last Danceが必ずしも正解とは限らないが、なんらかのアプローチで攻守を大きく逆転できる要素をしっかりと組み込んでおこう。 

さあ、残る全国行きの切符はあと2枚となった。
本稿がその狭き門をくぐるための助けになれば幸いである。

 









プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

ツイッターやってます。更新情報おしらせします!