炎上案件、とも言われるガチ・ファン論争。
個人的に考えるガチとファンのラインについて。

 


■メタゲームを考慮するかどうか、どこに立とうとするか

ガチデッキとファンデッキ。
どこからがガチで、どこからがファンなのか。その棲み分けはどうするべきなのか。
昔からなんども繰り返され、結論が出ないまま話題になり続けています。

個人的に最近考えた線引きとしては、 『ガチデッキはメタゲーム上の立ち位置を自分で決める』『ファンデッキは構築によって勝手に立ち位置が決まる』ではないかと考えています。



■自分で立ち位置を読み、考えて狙う「ガチデッキ」

ガチデッキというとやはり強いデッキ、トーナメントで上位に入賞するようなデッキのことを指す人が多いのではないでしょうか。 

そんなデッキの特徴としては、「出場する大会におけるメタゲームを想定している」ことが挙げられます。
自分がどんなデッキを使いたいか、と同時に、どんなデッキでなら有利に勝ち進めるか、という要素がデッキ選択、デッキ構築の段階から考慮されていきます。

コントロールが多いならもっと序盤でゲームを仕掛けたい。あのデッキが多いならアンチカードをサイドボードに、といった具合に、自分視点だけでなく、全体の視点を持って選択、構築するのがガチデッキといえるのではないでしょうか。

どのデッキに対して有利を取れるように組むか、どのデッキを切り捨てるのか。
そういった「メタゲーム上の立ち位置」の選択の上で完成するのがガチデッキです。



■自分の思うように組み、結果的に立ち位置が決まる「ファンデッキ」

さて、一方のファンデッキには上記のような要素は似合いません。
自分の思うように組み、思うような動きを実現させてこそのファンデッキです。
勘違いしちゃいけないのは、そこに強さの度合いは関係ないということです。
思うがままに組んだデッキのコンボが圧倒的に強く、ときにガチデッキに勝ってしまうこともあります。
別に弱くするために組んだのではないのですから、相性のいいデッキとのマッチアップでなら不思議ではありません。

あのコンボを使いたい。このシナジーも組み込みたい。
こうやってどんどん自分視点だけで好きなようにデッキをくみ上げれば、最終的なレシピはともかくとして、ファンデッキ的な作られ方をしたデッキだと言えるのではないでしょうか。

このデッキはあのタイプには有利だ。あのデッキにはとても勝てない。
思うがままに作った結果、「メタゲーム上の立ち位置」が自ずと決定されていくのがファンデッキなのではないでしょうか。



■もし、ファンデッキを作るのなら

さて、個人的なガチ・ファンのラインを上のような感じで現在考えています。(当然、今後考えが変わることもあります。)

その上でしっかりと勝てるファンデッキをもし目指しているのなら、「相性のいいマッチアップくらいしっかり勝てる」デッキを仕上げたいところです。
勝ちではなくやりたいことを優先してしまっている以上、全てのデッキに対して有利を取るのは難しいところです。
それでも、ガチと呼ばれるようなデッキの中でも相性のいいマッチアップぐらいは、しっかりとれる完成度は欲しいですね。
仮にすべてのガチデッキに負けている、相性のいいデッキが一つもない、というのであればそれはきっと、ファンデッキとしても弱い、ということになるでしょうから。


■まとめ

・ガチ・ファンのラインは強さではなく「メタゲーム上の立ち位置」で決まる
・ファンデッキを作るのなら有利な相手には勝てるレベルを目指す


炎上案件、なんて言われたりもしますけど、個人的には結構好きな論争です。
結論が出ないってのがいい。













プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてるカードショップ店員。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

ツイッターやってます。更新情報おしらせします!