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突然ですが質問です。

将棋の名人とMTGのチャンピオン。
あなたが100回勝負して、1回でも勝てる可能性が高いのはどっちでしょう?

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■運ゲーは弱者を救う

あなたがMTGのチャンピオンに100回勝負を挑んだとしよう。

おそらく、そのほとんどのゲームであなたはコテンパンにやられるのではないだろうか。
それでも、1回、あるいは2,3回ほど勝ててしまえる可能性は十分にあり得る。
どんなに強いプレイヤーでも土地が引けなければ何もプレイが出来ず、そういった不幸な事故は誰にでも訪れる。
その隙をあなたが的確につけたのなら、ラッキーとしか言いようがない勝ち方だが、たしかに1回くらいは勝てるだろう。


では、将棋の名人に勝負を挑んだ場合はどうだろう。

非常に衝撃的な事実だが、なんと将棋には手札事故という概念はない。
最初に行う手番の決定以降、すべてのゲーム展開は対局者同士の意思決定のみによって進行する。
6枚落ちや8枚落ちならいざ知らず、 平手戦での対局なら、1回も勝てなかったとしてなんら不思議なことはない。



これは別に将棋とMTGを比べてゲームの格付けがしたいわけでもなく、MTGのチャンピオンと将棋の名人を比較している訳でもない。
将棋のようなゲームと比べて、カードゲームは運が絡むゲームとして設計されている。それだけのことだ。

お互いの実力に加え、運が勝敗に絡むゲーム性だからこそ、初級者と上級者の実力差を運がカバーし、時に大金星を挙げることも可能なスリリングなゲームになっているのだ。
 
そう、運ゲーで『得』をするのは、強者ではなく弱者なのだ。実力差をひっくり返せる可能性を、運によって与えられているのだ。あなたがそのゲームで最強のプレイヤーでもない限り、この恩恵を受けているはずなのだ。


だからこそ考えるべきなのが、『その負けは本当に運ゲーだったのか』ということだ。
先ほどの例で言えば、チャンピオンとの対戦で、あなたが手札事故を起こす可能性も同様にあるだろう。
もちろんあなたは為す術もなく負けるだろうが、ならば、「手札事故じゃなきゃ勝っていた」のかと言われれば、それもまた違うだろう。実力差から考えて、あなたが万全の手札を引いていても負けていたのではないだろうか。

チャンピオンほど自分との実力差がはっきりしていればこの事実にも気が付きやすいのだが、相手との実力差が近づけば近づくほど、ぼやけて気が付きにくくなってしまう。

プレイヤーとして成長していきたいのなら、運ゲーと負け試合、両方を等しく受け止め、その上でなお勝てる努力を続けていくしかないだろう。
















プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてる大学生。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。

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