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アニメの世界と現実のゲーム環境の乖離が、メタカードの存在を誤解させる原因になるのでは?という話。


 
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期限が切れてたら、wikipediaあたりであらすじを調べてほしい。



バディファイト26話「レジェンドワールドの挑戦」
メタカードの存在に初めて触れた回。
友人の切り札をメタカードで突破してしまうことで、関係に亀裂が入る。
安易なメタカードの使用に対して、疑問を投げかけている。



バディファイト29話「決めろ!メガブラストバンカー!」
主人公が図らずも相手のメタ戦略を掻い潜るデッキ選択を行ったことでメタカードが腐る。
メタカードに頼る危険性を視聴者に伝えようとしている。




■アニメと実際のゲーム環境は違う

カードゲームアニメ「バディファイト」。
アニメとしてしっかり面白いので、バディファイトやってないけどだらだらと見続けています。
早くノボルに帰って来てほしい今日この頃です。


さて、少し話題にもなったのでご存じの方もいらっしゃるでしょうが、アニメの中で「メタカード」の存在が大きく取り上げられました。

動画下のあらすじを読むだけでもある程度わかると思いますが、とにかくメタカードに対してひたすら否定的なんですよね。
「つまらん小細工」とか「友達なくすぜ?」とか。

(この論調を昔のカードキングダム、FB徳島のHPあたりで読んだ記憶があったのですが、2時間かけて探しても結局記事は見つかりませんでした。気のせいだったか記憶違いだったか、はたまて消されたのか。)


でも実際のメタカードは、メタゲームの中で環境を動かし、ゲームを鮮度を保つことにすごく貢献しているわけです。

アニメと実際のゲーム環境の差というのはまさにここで、アニメって極端な言い方をすればメタゲームが存在しないんですよ。
キャラ付けの意味もあって、登場人物はとにかくデッキをこだわるわけです。遊戯王の海馬とか、たぶん死ぬまでブルーアイズ使いますよ。バクラとか、あんなまどろっこしいデッキばっかり組むのは完全趣味でしょって。
「新しいあのテーマが強いから組む」とか、そういうデッキの選び方する奴ほとんどいないんですよね。

そういう世界だと、そりゃメタカードって「あいつを倒すためだけのカード」になるんですよ。ドラゴン族封印の壺みたいに。


この、アニメと現実の「メタカードの役割」の違いまでは、子どもたちに伝わらないだろうなと。
子供、小学生たちのプレイ環境は、メタゲームよりもアニメのものに近い部分はあるでしょうし、もちろん「友人のA君に勝つためだけにこのカードを入れる」というのは歪んだ構築だということには異論はありません。

一方で、メタカードが常にメタることを目的として投入されるわけではありません。
DMの速攻デッキにおけるブロッカー破壊のように、弱点を補ったり、デッキとして必要なカードが結果として相手のデッキにぶっささるなんてことはままあります。
(実際、アニメで使用したカードはドラゴンなら何でも破壊できるので、メタカードというかふつうにパワカなんじゃないかなとも思います。)

そうなった場合に「あいつはメタカードを使うからズルい」なんて、余計なトラブルの種にならないかなあと、思ったりもするわけです。
メタカードに対するフォローがあまりに無かったのが気になります。


遊戯王GXの三沢は、融合HERO使いの十代に対して融合戦術を封じるデッキをわざわざ組んで対戦していますし、そういう三沢を、周囲は「努力家・研究家」と評しています。
メタカードを取り上げるにしても、もう少しいい伝え方はなかったのでしょうか。
(単純に、自分たちで発売するカードを悪者みたいに言っちゃうの?という疑問もあります)

色々な遊び方、戦い方を自分で選べるのがTCGの魅力ですし、偏った伝え方でその世界を狭めるのは、やはり受け入れにくいですね。
今後の展開のなかで、何かしらのフォローがあればと思います。



 プロフィール

HN:はったー
名古屋でカードしてる大学生。
遊戯王とゼクスを中心に、カード関係の話題なら何でも頭を突っ込みます。
最近の悩みは内定がもらえないこと。お仕事募集しています。
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