先生

















今日は一つ、「コンマイ語」なる言葉のことを忘れて読んでほしい。



遊戯王のルールは難しいと、多くの人が考えているだろう。
たしかに、例外的な処理を行う特殊裁定はそれなりにあるし、『時と場合』の任意効果などは、あらかじめ知識とてして知っていなければ読んだだけで判断することは難しい。それは認めよう。 

しかし、それで思考停止してはいないだろうか。
「どうせ遊戯王だからカード効果は聞かないとわからないw」と、思い込んでしまってはいないだろうか。
確かにわかりにくいものはあるが、ほとんど全てのカードは、ルールブックを読んで、しっかりと処理を行えば解決できるものだ。たとえば、『なぜ征竜の特殊召喚を神の宣告で無効にできないのか』も、『カード効果の処理中にカードを発動できない』というルールをしっかり理解していれば、当然のことと気づけるはずだ。
このキマママインでさんざん取り上げたヴェルズビュートも、踏み込んで見てみれば、単に効果の空撃ちになるような発動が出来ない、それだけのことだった。 

公式のルール事務局が、この傾向に拍車をかけていることも否定しない。
例えば特定条件下で、あるカードが発動可能かと聞いた場合、事務局ではYESかNOの答えしか教えてくれない。
なぜYESなのか、なぜNOなのかという論理に則った説明というのは行っていない。

聞いてわからなくとも(酷い話ではある)、自分の頭で考えるのだ。
再三述べているように、ほとんどのカードはしっかりとルールに則って効果処理を行う。本当にそこからはみ出すカードなんて一部であり、その中で頻出事例となると更に限られる。

難しく考えず、しっかりと基本ルールを理解する。そして、自分が使うカードに関してはしっかりと裁定を調べておく。裁定に疑問をもったなら、なぜその裁定なのかを少し考えてみるといい。おそらく、しっかり説明がつくはずだ。

また、3月21日から第9期テキストに移行する。
どこまでが一つの効果なのか、スキドレ等の影響を受けない効果外テキストはどれなのか、対象をとるのか、コストなのか効果なのか、といった今まで判別しにくかった多くの部分を解決するテキストだ。
これまでと比べて格段に理解しやすくなるだろう。

そうやって、自分のカードのことだけでもしっかり理解していれば遊ぶ上で問題になることはない。
全てのカードを把握して最善手を、なんてのはトッププレイヤーに任せていればいい。
もし相手のカードがわからなくて負けたとしても、その負けで覚えればいい。
死にゲーと一緒だ。負けて強くなればいい。

とにかく、偏見を持ったり思考停止せず、素直な視線でカード効果を、ルールを見てほしい。
そのうえで、本当に『難しい』のかどうか考えてみよう。
遊戯王は、小学生でも遊んでいるゲームだ。彼らのルールは往々に少々おかしいが、それでも別に遊べるのだ。構えず、気楽に、素直に遊ぼう。