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『Z/Xで使うのは青と白!』ということで相変わらずこだわって調整している【青白イカサマウィニー】の調整続報と非公認大会レポ。

 
【青白イカサマウィニー】(2014.1.20)
■非IG×30
-青
ヘビィアームズ アルフェラッツ×1(スタートカード)
クォンタムシューター リゲル×2
ソードリベレイター リゲル×3
遊具合体ポロニウム×4(リソリン)
τ‐A03アスピディスケ×1
スターシューター カペラ×2
剣闘変形モリブデン×3
不死身の漢テクネチウム×1 
γ‐S02アリオト×3
アドミニストレーター デネボラ×3

-白
逃走するピクシーボブ×4(リソリン)
ちょっと、待ったぁ!×3

■IG×20
-青
猫の恩返し×2
サイバーレイピア アルファルド×4
ソードダンサー レグルス×2
レーザーサイス アヴィオール×2
ミラージュダガー ベラトリクス(F)×4(LR)
クロススナイパ― シェアト×2

-白
イヴィルベイン ニルカンタ×4(VB)



前回からの変更点
前回のレシピ

実はこのレシピに至るまでにもう一度大会に出ており、詳しいレポはしませんが惨憺たる結果に終わりました。 
そこでぶち当たった課題点が次の3つ。
×アクターレがキツイ(リソリンの宿命)
×ベインがキツイ(ウィニーの宿命)
×そもそも全体のパワーが低い(ゼクス2枚使っても対処できない場面アリ) 

これらの問題への対処をしつつ、まだ未発見の問題を「速度を上げて強引にやり過ごす」ことを目指してデッキを調整しました。 

課題1:アクターレがキツイ
回答⇒モリブデンの増量、アスピディスケの採用
モリブデンはアクターレに対する回答としてかなりスマートな選択だと確信しています。
最速5コスト帯で出てきたアクターレに関してはパワー勝負で対抗できます。
少し間を置いて、パニクロを携えてPSに登場したアクターレに関しても、レンジ2能力でパニクロを躱す位置から攻撃できます。 もしコンフロまであったらさすがにきついですが、デッキに元から入っているカードの仕事としては十分なのではないでしょうか。
アスピディスケは、アクターレをバウンスしてごまかしながら他を殴り、攻守を入れ替えてプレッシャーを強める狙いです。数で押されている盤面を解決できるカードでもあります。 

課題2:ベインがキツイ
回答⇒4コスト帯の増量、オーラキリンの解雇、クォンタムリゲルの採用 
4コスト帯の増量とオーラキリンの解雇は表裏一体ですね。
元々、IG枠の3コストが少ないことから保険として採用していたオーラキリンですが、ベインに対して「これが4コストなら」という場面が多く、抜けました。これで、ベインを囲んで殴れる状況が増えてくれるでしょう。
クォンタムリゲルは単純に9500というパワーが採用理由です。加えて、アスピディスケやテクネチウムといった、重要だが枠が割けないカードに対するアクセスを増やしています。
IGでの展開が期待できるデッキなので、多少コスト高めでもPSをいきなりぶち抜ける打点の持ち主はそれだけで速度に貢献しているカードといえます。 
能力は真ん中のスクエアに登場しないと発動できませんが、ニルカンタとシェアト、恩返しのおかげでかなり狙えるものになってます。

課題3:そもそも全体のパワーが低い
回答⇒ちょっと、待ったぁ!の採用、パニクロの解雇
パワーで勝てない相手はいっそ直接除去してしまおう、という発想です。ピュアフロンには無力ですが、それはどのイベントでも同じことです。パワーが低いとパニクロで守るのも限度がありますし、白の枚数が少なかったので後攻0ターンでの使用も現実的ではありませんでした。
使うタイミングが割と狭いイベントですが、アルフェラッツとちょうど仕事が被らない範囲なのもいい感じです。
何度も回収する「見えてるイベント」ですが、これを嫌って低コストで押してくる戦いはコチラの土俵です。してやったりといったところでしょうか。 

以上を踏まえて調整した結果、新たに獲得した強みが以下のものです。
■デッキの強み
○クォンタムリゲルによる「今欲しいカード」に対するアクセス力アップ
⇒リソリン発動回数の増加
○ アリオトによる攻守逆転と手数の増加
○アスピディスケによる盤面解消
○バウンスカードの増加によりIG差をつけやすくなった

以前にもましてバウンス、相手にチャージを与えないことを重視しています。
序盤でIG差をつけてライフを削り、終盤巻き返されながらも強引にレンジ2やバウンスで場を空けて、勝負を決めに行けるようにするためです。

逆に、調整した結果新たに問題になりそうな弱みが以下のものです。
■デッキの弱み
×相変わらずパワーラインはやや低め
(バニラをアリオトにした分、さらに下がった)
×イベントが以前よりも使いにくい

ニルカンタに代表されるように、効果重視で相変わらずパワーラインが低いデッキです。防御に関してはとことん手薄なので受けに回るとどんどんライフが削られます。
ちょっと、待ったぁ!はかなりピンポイントな使いどころしかないので、一度奇襲に成功し除去したあとは、回収してアリオトで切る前提のカードと考えていいでしょう。


さて、これらを踏まえて実戦テストです。また非公認大会で回してきました。
大会レポート【青白イカサマウィニー】(2014.1.20)
参加者:8名(スイスドロー3回戦)

1回戦:対青黒緑マーメイド(6弾黒緑リソリン) 勝ち
1回戦の対戦相手はちょっとした知り合い、友達の友達くらいの感じの人でした。
先攻から、初手でベラトリクスをプレイし、攻撃せずに能力を使用しました。ここで見た3枚の中にIGがいなかったので少し焦りました。
成功すればドローを見ながらIGで巻き返せ、相手にチャージを与える時間を遅らせるプレイで、ずっと試しているプレイングなのですが、こういう裏目は割とあるのが難点です。先攻の「先に殴れる」「マウントを取れる」というアドバンテージを放棄してしてしまうリスクがあるのでもう少し試したうえで使えるものなのかどうか見極める必要がありますね。
とはいえ、確認した3枚の中にIGがないということは、その分そこより下のデッキ内でのIG密度が多少高いとも言えます。ドロー操作でリソリンを発掘できれば更なる積み込みもできます。失敗するリスクを踏まえても有効なのではないかと、今の段階では考えています。
この仮説が正しかったからかはわかりませんが、このあとIGODで再び主導権を握り返してガンガン殴っていきます。多少モタついた分、相手が大型を送り出す時間が生まれましたが、ちょっと、待ったぁ!がここでクリーンヒットしました。相手のリベル、ドライブピニオンを相次いでデッキに戻して主導権を渡しません。パワー勝負に付き合わない、という狙い通りの運用が出来ました。

2回戦:対青系ウィニー 勝ち
2回戦は青系のウィニーが相手です。構築こそ違いますが狙う勝ち筋、勝負のターニングポイントが同じ相手です。そしてそんなデッキ相手に先攻を渡してしまいました。はたしてIGさせてもらえるのでしょうか。
案の定、アヴィオールによる熱いバウンス攻勢でこちらのIGは封じられてしまいます。
相手は勢いに乗せてアクターレを出してきますが、狙い通りモリブデンで即座に返せました。
数で押されてライフを削られていきますが、2点目のダメージでニルカンタのVBが発動します。これで攻守を取り返し、受けたダメージを糧にしてのIGでもニルカンタ。流れをつかみました。
相手の手札はここで息切れのようでゼクスが思うように出てきません。今度はこっちの番という感じで一気に反撃しますが、相手のライフも中々強くてIGに阻まれ思うようにライフを削れません。向こうからもVBが飛び出し、PSを剥がされライフを削られあと1点まで追い込まれます。
最後の局面。相手PSには5000バニラが居座り、その周りにはこちらのゼクスが2体、ニルカンタとアルフェラッツがそれを取り囲むように存在しています。相手ライフは2点。放置しても大丈夫だろうということで、ダメージを与えるのを優先して動いてきたようです。
こちらのPSは先ほどのVBで剥がされたままなので、捨て身の攻撃はややリスキーに見える場面です。
まずは落ち着いてIGから。アルファルドが出てきたのでそのまま相手PS横につけ、攻撃体制に。
PSを剥がし、ニルカンタでまずは1点。ここで出てきたのがLRです。最悪です。
相手はここで、PSを埋めずにこちらのPS横に着けてきました。のこり2点ですから、アルフェラッツだけでは削りきれないだろうと踏んだのでしょう。手札は相変わらず芳しくなかったようなので、とにかく攻撃して最後の1点をもぎ取りたかったのもあるでしょう。
しかし、こっちの手札にはアリオトがいました。殴って、戻して、殴りました。

3回戦:対青緑ローレンシウム(3弾青緑リソリン) 勝ち
最後の試合はローレンシウムが相手です。最速で出てこられるとパワーも高く、デッキバウンスでIGまで潰される恐るべき相手です。後攻からのゲームスタートとなりました。
このゲームは、結果としてこのデッキの最高火力をぶん回して強引に勝ち切りました。
初手からポロニウムを2枚引き込み、初期リソースにピクシーボブが置かれています。神が勝てと言ってます。
毎ターンのドローとIGを操作しているのでゲーム展開は思いのままです。一度積み込みに成功すればドローも操作できるので、次々にリソリンを発動させられるのが青白最大の強みです。
〆のターンに至っては積み込みもなしにIGを2回成功、しかもシェアトが出てきました。真ん中を空けて、クォンタムリゲルでPSのローレンシウムをぶち抜いてゲームセットです。
最後は凄まじい理不尽ゲーを振りかざして優勝しました。


大会を終えて
ベインを出すデッキにあたらなかったのでその部分だけ確認できませんでしたが、アクターレとパワーの問題に関してはいい感触を得られました。
ウィニーとしての速度もかなり高まってきたので、メタが読めない状況、相手の手の内がわからない状況でも強引に勝ちに行けそうです。環境に詳しくないので、それをカバーできる要素があるデッキというのも大事なポイントです。