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一連のルール改訂で最も話題に挙げられているこの問題について、少し思い出話を。





ショップデュエル共通 - 日本語版以外の使用規定


公認店で開催される公認大会が、今度から新しくショップデュエルという名称になります。
そのショップデュエルで、制限リストを採用せずに行うノーリミットデュエル以外のルールでは、日本語版の遊戯王ゼアルOCGしか使用できない、というルールが新たに規定されました。

さてこのルール、海外版の愛好者や不足しがちなカード資産を海外版で補っていたプレイヤーに非っ常ーに不評で、反対の署名活動まで行われているほどです。
レアリティ変更で海外版の方でだけ光っているカードがあったり、なんか英語ってかっけーよな的な感じがウケていたり、あるいは豊富かつ入手しやすい再録カードで日本語版ではなかなか入手しにくいカードを使用できるようになったりと、今まで海外版の恩恵が大きかったのは事実です。
事実、俺自身も強謙やガイアなど米版しか持っていないカードなんかもあったりするので、少し困ったなあと思っています。

その反面、細かい煩雑な問題の温床であったのも否定できない部分です。
大会ではテキストの確認手段は必須でしたし、フリーでも細かいテキストが確認しにくかったり、信じられないことに使用者自身がしっかりテキストを把握せずに使用していたりということもあります。

さて、もう一つのルール変更要素として、今まで以上に細かい年齢別大会区分があります。
これはわかりやすく、今まで以上に低年齢層への訴求力を強めようというシンプルな狙いでしょう。
これを考慮にいれると、海外版禁止というのもここが絡んでくるんではないかなと思います。

5年くらい前にちょくちょく遊びに行っていたあるカードショップのお話です。
その店は当時ですでに60は越えていそうなおじいさんが一人でやっている小さな店でした。
客層のメインは、近所の学校に通う小中学生です。
さて、そのお店ではほかの店よりも多少、海外版のカードが割安の値段に設定されていました。
おじいさんに話を聞いてみると、子どもたちは英語版のカードはあまり買わないんだよねえ。やっぱり読めないからねえ、ということでした。 

低年齢層への訴求力を強化したいと考えるなら、やはり日本語版のカードのみに絞るのが正解、なのかもしれません。 
例として、低年齢層向けTCGの代表選手、DMではやはり、日本語版のみが使用可能となっています。(もっとも、DMの海外版は別ゲームkaijudoとして展開しているからでもあります。) また、VGでは日本語版と英語版は同じテキストながらもそれぞれ別の大会でしか使用出来ないルールになっています。
一方で、使用言語を問わないゲームとしてはMTGが挙げられますが、これは元々が大人向けとしてデザインされているゲームです。 


色々と問題はありますが、もう一度子どもたちの遊戯王へと回帰するためには必要なことなのかもしれません。
海外版カードの市場はかなり大きかったですし、取扱店への打撃も冗談では済まないレベルでしょう。
せっかく集めたカードが使えなくなったことで、情熱が消え失せてしまった方もいるでしょう。
もしかしたら一気に遊戯王の位置も落ちていくかもしれません。

それでも、低年齢層がどんどん入ってきてV字回復!なんて風になってくれたらなーと思います。




個人的には、商品の方でフォローしてくれたらなーと思います。
ゴールドシリーズあたりで気合い入れてくれれば、少なくとも資産の穴埋めとして海外版を利用していた層はカバーできます。
また、海外版の明確なテキストも見習ってほしいと思っています。現状では日本語ではなくコンマイ語だ!なんてジョークを許しているようでは、海外版を禁止する理由を薄くなってしまいます。


2014年に遊戯王OCGは15周年を迎えます。
次の15年を迎えるために、必要なのだと信じています。



いやほんとマジで頼むぜ遊戯王。
頼むから、マジで信じてるからな。
俺は自分に子どもが出来た時も遊戯王を教えたいと思ってるくらいなんだ。
マジで、マジでお願いします!