キマママイン

はったーがTCGについてキママに書いていくブログ

2012/09

ポジショニングを考える(Z/X)


Z/X最大の特徴ともいえる3×3マスのスクエア・フィールド。そのポジショニングについて考えてみる。


Z/Xのシステムの中でも、3×3マスのスクエア・フィールドはもっとも目を引く存在だ。
同じゼクスでも配置するスクエアが違うだけで性能は大きく変化する。
今回はそんなスクエアとゼクスの、役割と適性について考えてみたい。




3×3のスクエアに、左上から順に番号を振った図だ。この図でいえば、中央のスクエアは5番、自陣PSは8番、敵陣エリア右端は3番という風になる。

各スクエアについて基本的な特徴

●1番、3番スクエア(相手PSに隣接)
相手PSを攻撃できるスクエアだ。
隣接しているスクエアが2つしかないので相手からの反撃を受けにくい。
パワー高めのゼクスがここに居座ると相手としては除去しにくい嫌な存在となる。
反面、防御に関しては殆ど何もしないポジションなので無視して攻めたてられるとやや脆い。


●2番スクエア(相手PS)
相手のPSだ。ほとんどのイベントや能力の効果範囲外に設定されているので、直接攻撃して突破するしかない。
相手が苦肉の策で低パワーのゼクスを配置したら容赦なく突破して大ダメージを与えよう。


●4番、6番スクエア
中央列のそれぞれ端のスクエアだ。
相手PSを攻撃できないのが、実はなかなかに重要なポジションである。
隣接している3つのスクエアのうち2つが自分のPSが攻撃される可能性があるスクエアなので、相手の攻撃に対する反撃を行えるスクエアである。イベントなどで耐えた後に、PSのゼクスとともに攻撃することでパワーが高い相手ゼクスを撃破できる。
また、それぞれの上下にある1番、3番、7番、9番スクエアに存在する自分のゼクスを相手の攻撃から守る役割も果たせる。特に、7番か9番にリゲルを置いてからその上のスクエアを他のゼクスで蓋してしまう構えは非常に強力である。他にも、皐月のような全体強化持ちや合体カードの片割れなどを保護することで堅実にゲームを展開できる。
総じて守備的なポジションといえるだろう。


●5番スクエア(両PSに隣接)
お互いのPSを攻撃でき、かつ3つのスクエアから攻撃される可能性のある激戦地である。
ここにゼクスを展開すると相手のPSを攻撃できるのと同時に、自分のPSを攻撃されなくなる一挙両得となる。先行は真っ先にこの5番からゼクスを展開していくのがセオリーだ。
正直、非常に攻撃を受けやすいスクエアで、相手も常にこのポジションの奪還を狙っている。重要な能力を持ったゼクスをここに置くのはあまり適していない。単純なアタッカーを置いておくのがいいだろう。


●7番、9番スクエア(自分PSに隣接)
自分のPSに隣接しているため、頻繁に相手ゼクスが飛び込んでくるスクエアである。
このスクエアを獲ることでPSが攻撃される機会を減少させられるため、自分にとっては守備的な意味合いが強いスクエアだ。
また、隣接している2つのスクエアの内1つが自分のPSな為、相手から攻撃を受けるスクエアは1つのみとなっている。これはすなわち相手がこのスクエアに存在しているゼクスを突破するために使える攻撃の回数となる。単体のパワーで押し切らなければいけないため、このスクエアにいるゼクスはなかなかやられにくい。
さらに、この二つのスクエアと8番スクエアを含めた1列は自軍エリアなので、尊大なる光壁での防御も可能である。
守りとおしたいゼクスがあるならこのスクエアに置くのが一番だろう。


●8番スクエア(自分PS)
自分のPS。ほとんどのイベント、効果の効果範囲外の聖域だ。
そして、相手が常に全力で攻撃してくる超危険区域でもある。
イベントで除去、弱体化されず、相手の攻撃に耐え抜ける高パワーのゼクスを配置したいところだが、ここをがら空きにするとダメージもらい放題になってしまうので、贅沢を言う余地なくヴォイドブリンガーを置くしかない状況も時にはあるだろう。



適性を生かした配置‐具体的な活用例

■4番、6番スクエア+《祈りのプリエール》
自分のPSを攻撃する5番や1番、3番に対してマイナス補正をかけることが可能。合計で−2000の補正となり通常よりも高いパワーラインを相手に強要できる。単体のスペックも5コストバニラでようやく突破可能なレベルであり、結果として相手の攻撃を2回惹きつける役割を果たす。
また、このポジションから、《夕凪奏姫スメティナ》等の移動能力で5番あるいは1番、3番スクエアに移動させることでアタッカーを用意しつつ、相手PSゼクスのパワーを下げられる。『フィエリテを6コストバニラで突破しプリエールとスメティナで2ダメージ』なんて芸当も可能だ。


■8番スクエア+《刀の武人 龍膽》
単体でのパワーは最大級のスペックを誇る《刀の武人 龍膽》。そのパワーを活かし、除去されない聖域、PSでの防御を任せる。3コストバニラレベルなら3体でようやく突破可能なそのパワーは伊達ではなく、イベントの使用や他のゼクスを7番、9番に配置することでさらに堅固な守りになる。耐えた後の殴り返しとしてもそのパワーの恩恵は大きい。


■5番スクエア+《のんびり屋のルリジッサ》
もっとも激しいスクエアの奪い合いが起こる5番スクエア。どうせならやられてうれしいゼクスを配置しよう。
5番以外にも、相手がこちらを攻める際にどうしても突破しなければいけないポイントに置いてやると効果的だ。


■7番、9番スクエア+《ソードスナイパーリゲル》
もっとも基本的な配置例だろう。相手から攻撃を受けにくい7番、9番にひきこもり、レンジ∞で攻撃する隙のない構えだ。
その上の4番、6番スクエアにさらにゼクスを配置すれば攻撃が届くことはない。
また、自軍エリアであることを活かして《尊大なる光壁》で強化するのもナイスな手だ。9500まで上昇するので、5コストバニラの攻撃までは耐えることができる。同じようなレンジ能力持ちゼクスには注意しよう。


■1番、3番スクエア+《決殺の矢プファイル》
相手が前のめりに攻撃してくるデッキの場合、往々にして1番、3番はがら空きであることが多い。
そこにこいつを飛び込ませ、攻撃と能力で一気に盤面のスペースを確保しよう。一度の攻撃で2体のゼクスを処理するこいつは相手としても素早く処理したいだろう。しかし、3コストバニラ程度の攻撃なら耐えられるパワーがあるので、空いたスペースを自分のゼクスで埋めてやるだけでも一気に破壊される確率は減少する。生き残ることに成功すれば大きなアドバンテージを稼いでくれる。もし破壊されても、こいつを突破するために相手は2〜3枚の手札を使用させられているはずだ。そこを反撃して相手の息切れを狙える。




スクエアとゼクスの特性を理解することで、その能力は最大限まで引き出されていく。
君の切り札にとってのベストプレイスを探してみよう!

Z/X1.5弾『英雄たちの宴』雑感


9月28日発売の『英雄の宴』。既に発売されているも店もありまして、買ってきました。


個人的にはホウライとバトルドレスの強化が非常にツボ。

特にバトルドレスでは、チャージにバトルドレスがいることを条件にして効果を発動するカードが収録されている。
これは、スタートカードをシティガードフェクダにすることでお手軽に条件を満たせる。これを利用すれば、バトルドレスがメインじゃないデッキでもこれらのカードを採用することができる。とくにフォーマルハウトの能力は強力で、アリオトでは手札コストが必要だったバウンス効果が条件さえ満たせば場に出すだけで使用可能である。

ホウライの方は逆に、わかりやすいくらいに「ホウライたくさん入れたら強いですよ」っていう効果が盛りだくさん。
3コスト5000バニラIGも登場して強力なプッシュ体制。
IGだけでも最大12枚ホウライが詰める状態である。


というわけで、それらのカードを投入して作ってみた新しい【高校ビートVer1.5】

戦略は今までと同じ。
リンドウを切り札にし、そのためにふやしたリソースを活かすために小型のゼクスと移動能力で一気にラッシュをかける。
菖蒲の能力を活かし、リソースから盤面に最適なスタッフを持ってくることも可能。
リンドウが破壊された後に、モクレンでチャージからリソースに置いた後、菖蒲でもう一回持ってくるという離れ業も可能。

わらじを何足も履いたっていいじゃないか。


老若男女問わず熱くなれるゲーム、TCG。どうせなら、いろんな種類を遊んでみよう!


TCGブログ「キマママイン」では、はったーがメインで遊んでいる遊戯王を中心に、DMとZ/Xに関する考察、コラム、デッキ紹介記事を掲載しています。日頃、キマママインを読んでいただいてる読者の方も、おそらくはこの3つのTCGのどれか、あるいはすべてをプレイされているでしょう。中には、今は引退しているが昔遊んでいたという人や、これからTCGで遊んでみたいけど何をプレイしたらいいのかわからないという人もいるかもしれません。
今回は、今遊んでいるTCGのほかにサブで新しくTCGを始めたい、昔やっていたTCGをもう一度遊びたい、TCGを始めたいという人向けに、はったーが今遊んでいる3つのTCGについてさらっと解説していこうと思います。どれも魅力あるゲームなので、興味が湧いたものがあればぜひぜひお試しください!

もくじ

■遊戯王ゼアルOCG■

■DuelMasters■

■Z/X -zillions of enemy X-■



■遊戯王ゼアルOCG■

『概要』

カードゲームといえば遊戯王!というくらい世間一般でも認知度が高いTCGだ。はったーがメインで遊んでいるTCGでもある。
販売枚数は世界一で、2011年にギネスに認定された。ざっくりとした言い方をすれば、おそらく世界で一番プレイヤーが、そう、あなたの対戦相手であり仲間が存在しているカードゲームだ。
今遊んでいるものとは別にサブで始めたいという人にはかなりオススメできるTCGだ。複数のTCGをプレイするメリットで一番大きなものは、自分がプレイできるTCGの種類を増やすことで、より多くの人との対戦機会ができることだ。「○○を遊んでいるけど近くにプレイヤーが少ない。他にもっといろんな人がやっているゲームがしたい」という人にはもってこいである。
今までカードゲームをやったことがない人も、アニメや漫画を見たことがあればそのイメージで基本的なルールはすんなりと覚えられるだろう。微妙に違うところも多いので、ルールブックをしっかり読むか、周りにいるプレイヤーに聞いておくとグッドだ。

ゲームとしては、他の追随を許さない圧倒的なスピード感が最大の特徴である。
DMやZ/X、その他無数のカードゲームでよく見られるマナやエネルギーのような概念は存在せず、ヴァンガードのように出せるカードに制限が付くこともない。条件さえ満たせばすべてのカードが最初のターンから使用可能なのだ。デッキ構築のルールも、40枚以上60枚以下のカードで同名カードは3枚までならどんなカードを使用してもよい、とかなり自由度が高い。
最初のターンからお互い全力クライマックス!これが遊戯王だ。


『最初のデッキ』

初心者の人や、サブで新しく始める人、昔やっていたが以前使っていたカードはすべて処分してしまったという人には、『ストラクチャーデッキ3つ合体』が非常におすすめである。遊戯王の構築済みデッキ「ストラクチャーデッキ」は、既存のカードをベースに強力な新規カードで新しい戦術を提案し、さらに過去に生産が終了しているカードから復刻カードが収録されている人気商品だ。このストラクチャーデッキ、近年のモノはなぜか殆どすべてのカードが一枚づつしか収録されていない。その代り、手に入るカード自体はかなり強力になっている。そこで、同じストラクチャーデッキを3つ購入し、それをそのままデッキにすることで安価で比較的強力なデッキを手にすることができる。ストラクチャーデッキは一つ1050円。3つで3150円だ。ゲームソフトを買うよりも安い値段で、しかも長く遊べるゲームが手に入る!
はったーがオススメするストラクチャーデッキは、悪魔族モンスターを軸にした【デビルズ・ゲート】だ!手札から効果で捨てられることによって能力を発揮する、暗黒界と呼ばれる悪魔族モンスターが主体のデッキです。切札の《暗黒界の龍神グラファ》が特に強力で、相手のカードを破壊したり、高い攻撃力で攻撃したりと活躍間違いなしだろう。他のストラクチャーデッキも強力だが、このデビルズゲートはエクストラデッキを用意しなくても性能は殆ど差がないというのが非常に評価できるポイントだ。
詳しいレシピに関しては、「デビルスゲート 3箱」なんていう風に検索をかけてもらえればいろいろと見つかるだろう。
「デビルズゲート 3箱 レシピ」の検索結果


『覚えておきたいカード』
詳しい効果が知りたい人は、遊戯王カードwikiで検索してみてください。

《サイクロン》《大嵐》《死者蘇生》《ブラック・ホール》
→遊戯王でも最も基本的な魔法カードで、ほとんどのデッキではこれらが投入されている。最初にストラクチャーデッキを買う時に、ついでにこれらをカードショップのシングル販売で買っておくのがオススメ。余程特殊なデッキを組まない限り有効だ。この内、サイクロン以外のカードはデッキに1枚しか入れられない制限カード(後述)となっている。引退から復帰する人には、むしろサイクロンが3枚使えることの方が驚きだろう。

《強欲で謙虚な壺》
→これも、遊戯王をガッツリと遊んでいる人の間では必須とされるカードの1枚だ。
ただ上の4枚と比べると値段が高く、シングル販売では一番安価な英語版のモノでも1枚1500円程度する。
デッキに2枚までしか入れられない準制限カードで、2枚買うとそれだけでデッキに匹敵する値段となる。
まずはデッキを作って遊んでから、より本格的に遊ぼうと思ったときに初めて考えるくらいで問題ない。

《No.39 希望皇ホープ》等エクシーズモンスター
→エクシーズモンスターは、フィールド上の同じレベルのモンスター2体以上を重ねることでエクストラデッキから特殊召喚できるモンスターだ。簡単な条件で高い攻撃力や優秀な効果を持ったモンスターを出せるので、使いこなせれば非常に強力だ。ホープは再録回数が多くシングル価格も非常にリーズナブルなうえ、攻撃力と効果も優秀という優良モンスターである。エクシーズモンスターは条件さえ満たせばいろんなデッキで出せるので、これも買っておいて損はしないカードである。その分人気があって高価なものも多いので、気負わずに少しずつ集めていくのがいいだろう。


『参考になるサイト』

遊戯王カードwiki
カードのテキストから使用例、複雑な裁定などありとあらゆる情報を網羅した遊戯王界最高のインフラ。何かあったらまずはここを見る。

遊戯王ゼアル オフィシャルカードゲーム - カードデータベース
KONAMI公式のカードデータベース。単純なカード検索だけならwikiよりも高度な検索をかけることができる。
また、英語版のカードを使用する際には、使いたいカードのページを印刷して持っておくと便利。
また、、デッキを組む際には最新の禁止制限カードリストをチェックしよう。

1T1D-遊戯王の取扱説明書-
実はかなりルールが難解なゲームである遊戯王。このサイトではそんなややこしいルールをわかりやすく解説してくれています。
時間のある時に少しずつ読んでみるのがいいでしょう。実戦で友人に教えてもらうより正確かも?


もくじに戻る


■DuelMasters■

『概要』

世界最初のTCG、マジック・ザ・ギャザリングを生み出したWoC社と、男子小学生のバイブル、コロコロコミックのタッグで生み出されたTCGだ。小学生のころに一度は遊んだことがある人が多いだろう。
こちらもプレイ人口が多いゲームで、特に低年齢層には絶大な支持を誇っている。かといって子供向けというわけでもなく、大人でも最高に熱くなれるゲームだ。もし、年の離れた弟やいとこ、あるいは息子さんがいるのならぜひ一緒に遊んでほしい。

ゲームの特徴としては、1ターンに一度増やせるマナを用いてカードを使用するというスタンダードなスタイルに、お互いのシールドを攻撃して勝敗をつけるという独特のシステムを併せ持つ。このシールドがDMのゲームの肝であり、相手のシールドは自分のクリーチャーに攻撃されることによってなんと手札に加わるのだ。DMに限らずTCGでは手札が多いほど選択肢が増え、勝負を有利に進めることが可能になる。つまり、考えなしになんとなく攻撃するだけでは致命傷を与えるどころか相手を有利にしてしまい、敗北に近づいてしまうだ。この、「いつ攻撃すべきか」の駆け引きがDMの最大の特徴といえるだろう。
ゲームが進行するにつれてお互いに強力なカードが使えるようになり、加速度的にゲーム展開がダイナミックになっていくのも特徴である。
逆転に次ぐ逆転、荒ぶるシーソーゲーム!それがDMだ!


『最初のデッキ』

DMの構築済みデッキは、価格自体は普通にカードパックを買うよりもやや割高ではあるものの素晴らしい完成度を誇っている。
戦術の好みで好きなデッキを買って問題ないだろう。はったーのおすすめは【ライジング・ダッシュ・デッキ 反撃ブロック】だ。ブロッカーとドローで戦力を拡大して一斉攻撃を狙うデッキだ。一辺倒に攻撃するだけのデッキではないのでやや難しいかもしれないが、その分相手を攻撃すべきタイミングを勉強できる。
超次元ゾーンのカードに頼らないで戦えるデッキというのが魅力的だ。

『覚えておきたいカード』
詳しい効果が知りたい人は、DuelMasters Wikiで検索してみてください。

《フェアリー・ライフ》《青銅の鎧》
→両方ともに自然文明のカード。自分のマナを増やす効果を持ったカードだ。このような能力を持ったカードが自然文明にはとても多い。
通常1ターンに一枚づつしか増やせないマナをカードの効果でさらに増やすことで、強力なカードをより早い段階で使うことができるようになり、ゲームを有利に戦えるようになる。自然文明が入っていないデッキでも、カードのコストを下げたり、相手の展開を遅らせることで、自分が相手よりも強いカードを使える状況を作り出すのは基本的な戦術だ。

《エナジー・ライト》《ハッスル・キャッスル》《解体人形ジェニー》《ロスト・ソウル》
→前半2枚はデッキからカードをドローするカード、後半2枚は相手の手札を墓地に捨てさせるカードだ。
カードを使用するのにコストが必要な分、遊戯王と比べると一枚一枚のカード効果が強力なものが多い。
展開によっては、激しいドローと手札破壊の応酬になることも。

《無頼勇騎タイガ》《超電磁コスモ・セブΛ》
→DMでは原則として、クリーチャーは召喚されたターンに攻撃を行うことができない。これを召喚酔いという。
この召喚酔いを回避する方法はいくつかあるが、その代表例がこの2枚である。
タイガはスピードアタッカーという、召喚酔いしないという能力を持っている。これによって、召喚したターンから相手を攻撃することができるのだ。コスモ・セブΛの方は進化クリーチャーだ。すでに召喚されているクリーチャーの上に重ねるようにして召喚する少し特殊なクリーチャーだ。この進化クリーチャーも、召喚酔いせずに攻撃することができる。
これらのようなカードを使い、相手の準備が整う前に果敢に攻めて一気に勝ちきるのも立派な戦術だ。

《DNA・スパーク》《スーパー炎獄スクラッパー》
→先ほど、攻撃されたシールドは手札に加わると説明したが、攻撃してシールドが手札に加わることをブレイクという。
この2枚はブレイクされたシールドから手札に加わる時にコストを支払わずにそのカードを使用できる、シールド・トリガーという能力を持っている。相手の攻撃から逆転を可能にするカードたちだ。上のようなカードで相手がこちらを先にKOしようとしてきても、シールド・トリガーで逆転してから豊富な手札で反撃開始だ!


『参考になるサイト』

DMvault
こちらもDMの必須インフラ。カード情報からデッキ検索、サイト内で行われる大会結果の閲覧など、ここにあるデータはまさに宝の山だ。

DuelMasters Wiki
DMのカードwiki。やや資料性の強い内容。

barispa jive - 大人のためのデュエルマスターズ
残念ながら数年前に更新停止してしまったブログですが、個人的なリスペクトも込めて紹介させていただきます。
特に「初心者のためのテキスト」はぜひ一度目を通してほしいコンテンツです。


もくじに戻る


■Z/X -zillions of enemy X-■

『概要』

ブロッコリーと日本一ソフトウェアのタッグから今年発売されたばかりの非常に若いゲームです。つまり、まだまだこれから始めても先に始めたプレイヤーに追いつくのも容易なのだ!他にTCGを遊んでいる人なら、カードショップなので無料体験版を見かけたことがあるはずだ。そう、このTCGは非常に珍しい、『無料で始められるTCG』なのだ。とりあえずは体験版で遊んでみて、それから購入するかを考えてみよう。

ゲームシステムの特徴としては、フィールドが相手と共同で使用する3×3マスのスクエアということだ。そこに自分のゼクスを配置していき、お互いに相手プレイヤーを攻撃しあう。カードゲームでありながら、囲碁やオセロのような陣取り合戦の要素を持ったゲームなのだ。
更に、破壊されたゼクスを糧に発動するイグニッション・オーバードライブによってデッキから直接ゼクスが登場するなど、緩急のあるゲーム展開が魅力だ。


『最初のデッキ』

とりあえず遊んでみるだけならば、カードショップや公式サイトで配布しているフリーカードで十分に楽しめる。ただ、製品版のカードと比べて若干パワーが低く、長く遊ぶことを考えるとそのままでは少し厳しい面がある。
まだZ/Xでは構築済みデッキは発売されておらず、製品版のカードを手に入れるためにはカードパックを購入するしかない。強力なカードはやはり高めのレアリティに設定されており、それなりに戦えるデッキを作ろうと思うと初期投資がそれなりにかかってしまう。今年12月に最初の構築済みデッキが発売予定なので、それを待ってから始めるのもアリだ。
初心者向けのデッキということなら、色は2色か3色程度で、効果はないがパワーの高いゼクスを中心に3〜5コストのゼクスを中心にしたデッキが扱いやすいだろう。オススメは、白と緑の2色でパワーの高いクリーチャーで押していくデッキだ。

また、今後の商品展開ではゼクスが持つ種族にスポットを当てたカードが多く登場する。特定の種族でまとめてデッキを組むというのはわかりやすい指針なので、ゲームに慣れていない人でもデッキを組みやすいだろう。


『覚えておきたいカード』
詳しい効果が知りたい人は公式サイトのカード検索で検索してください。

《誇りのフィエリテ》《四足の勝利者ズィーガー》等のプレイヤーカードを参照するゼクス
→第1弾のSRで収録されたこれらのカードは、効果を発揮するためにそれぞれが別のプレイヤーカードを要求している。
どれも強力な効果をもつカードだが、同時に2種類以上併用することは事実上無意味である。
デッキを組む際には、まずはこれらの中から使いたいカードを決めて、それを軸に組み上げるというのもいいだろう。

《抹消機械ヴォイド》《しゅほうはっしゃー!》
→共にイグニッション・アイコンを持つカードである。
通常、戦闘や効果で破壊されたゼクスはチャージに置かれる。自分のターンのイグニッション・フェイズにこのチャージを消費することで、イグニッション・オーバードライブすることができる。自分のデッキの一番上を表向きにし、そのカードにイグニッション・アイコンが付いていればイグニッション成功である。それがゼクスならスクエアに登場し、イベントならば即座に効果を発動できる。
イグニッションでの展開にはリソースを消費しないので、成功すれば展開の速度面で一気に有利になる。
また、相手から攻撃を受けて、減少したライフがイグニッション・アイコンをもつカードだった場合もそのまま使用できる。攻防両方の場面でゲームの流れを一気に変える存在、それがイグニッションだ。このアイコンを持つカードはデッキに必ず20枚ちょうど入れる必要があるので注意しよう。

《未来の達人 蒲公英》《漂うヘッドクラッシャー》
→前者がライフリカバリーという能力を持つカードで、後者はヴォイドブリンガーという能力を持つ。ともに、相手から受けたダメージによってライフからめくれた時に効果を発揮する能力である。
ライフリカバリーは文字通り、自分のライフを1点回復する能力だ。イグニッションアイコンがあればゼクスが登場しながらライフを回復するので、形勢は一気に変化し、実際にこれが決め手になる試合も少なくない。最後の1点のライフから登場した場合でもライフを回復してゲームを続行できるので、こちらが攻撃する時も思わぬタイミングで計算を崩されることがあるだろう。
ヴォイドブリンガーはライフリカバリーよりも少々条件が厳しい。ライフから登場し、なおかつ自分のライフが相手よりも少ない劣勢でこそ効果を発揮する。その効果は強烈で、相手のゼクス一体を直接トラッシュに送ってしまうのだ。破壊ではないのでチャージにも置かれないまま直接トラッシュに行く。こいつが登場した次の自分のターンに一気に勝負を決めに行けるほどの爆発力がある。
ライフリカバリーとヴォイドブリンガーはそれぞれ4枚ずつしかデッキに入れることができないので注意しよう。


『参考になるサイト』

Z/X公式サイト
公式で質のいいデータベースがあるので、現状はこれで十分といったところ。


もくじに戻る



いかがでしたか?
何か興味の湧いたTCGはありましたらさらにググってみるなり友達や店員に聞いてみてください。
貴方の世界はまだまだ広がります。一度に複数のTCGをプレイするというのは大変な面ももちろんあります。
ですが、それ以上の楽しみと交流が待っています。
また、他のゲームを経験したことで新しいインスピレーションを手に入れることもしばしば。
是非、いろいろなTCGで遊んでみてください。

【筋力増強ベジタブル】(DM)


ビクトリーラッシュで登場したドングリルによって念願の打点を手に入れたベジーズ!


DM vaultのレシピはこちら(別窓開きます)


ドングリルの基礎知識
ドングリルを軸にした新しいベジーズは、今までとは比較にならない速度を手に入れたビートダウンデッキだ。
4〜6ターン目にはG-0条件をみたして手札からドングリルが飛び出してくる。そのまま押し切ったり、手札にドングリルが複数枚あればOSKすら狙えるパンチ力がある。
そのドングリルへの布石となるのが、ゴーヤマとカクタスである。
ゴーヤマの能力でマナとデッキから自在にベジーズを展開できる。この能力を使ってカクタスをリクルートし、ベジーズが足りていればドングリル、足りていなければもう一度ゴーヤマを持ってくる。この動きによって、相手の除去といった妨害があってもしつこく野菜を並べていける。このデッキでは入っていないが、カクタスではなくブルーザー・クヌーギーをリクルートするのも強力である。
そこにアップルのような優秀なサポートスタッフを加え、速度、展開力、そしてリカバリーに秀でたビートダウンデッキこそが、新しいベジーズデッキの形である。


このデッキ独自の仕様
ここ数日有名になったドングリルだが、よく見かけるタイプは白を入れて湧水の光陣が使えるタイプだ。
このデッキは緑と、白ではなく赤が採用されている。理由としては、アップルの性能を最大限に生かしたリカバリー能力を手に入れるためだ。
白や緑のドラゴンはどれも個人的にピンとこなかったので、他の色からも候補を探した結果、デュアルショックに目が止まった。
デュアルショックはSBによって召喚できるのでビートダウンに対して非常に有効な殴り手になる。加えてコダマンマを採用することで能動的に召喚できる可能性も生まれる。このデッキはゴーヤマのデメリットのおかげで5マナ以上へはなかなか伸びていかないが、これなら現実的に運用することは可能だ。少なくとも、マナに置くしか能がないカードではなくなる。
デュアルショックを採用することで同時に採用したコダマンマも貴重な手札補給である。これを活かすカードとして、さらにSBのオチャッピィを採用した。
これらを採用した結果、序盤の動きにはベジーズの絡まないパターンが増えて、ゴーヤマでの展開がメインとなった。
ピーチプリンセスなどを採用して徹底的にベジーズを並べるパターンよりも若干速度は落ちるが、ドラゴンが追加されたことによりアップルのFEをフルに活用できるのでリカバリー力は大幅にアップしている。アップルのマナ回収を活用して並べることも可能なので気にならないだろう。何より、マナに置いても大丈夫なカードが大幅に広がるので行動の自由度も高くなる。
マナとSB、両方の色合わせとして採用しているタイガも大きな強みだ。これもマナ回収から軽いコストを活かして登場させられる。



そういや、ドングリルってベジーズの進化なのに『大菜王』って付いてないよね。
ドングリが野菜ってのも変だなーと思うはったーでした。

はったーの『今週の一枚』《デュアルショック・ドラゴン》


今週は、はったーが自分流に組んだワイルドベジーズデッキで重要な役割を果たすこのカードをピックアップ!


デュアルショック・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 8000
S・バック−火
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドを1枚選び、自分の墓地に置く。
W・ブレイカー
(DuelMasters Wikiより引用)



シンプルなスペックと自分のシールドを焼却するデメリット、そしてストライク・バックによる高速召喚能力を持ったドラゴンである。
ストライク・バックを持つカードでよく使われるカードといえばオチャッピィである。使用した呪文をマナに置いてのマナ加速や、ビートに対してのケアなどが一般的な使われ方だが、黒緑速攻などでコダマンマとのコンボで使用されることもある。自らシールドを手札に戻すことで、ストライク・バックの条件を満たすことができるのだ。そして、このデュアルショック・ドラゴンも同様の方法を利用できる。むしろ、その方法で召喚することを前提に採用されることがほとんどである。

召喚するためのシールド回収として、まず筆頭候補に挙がるのは2種のコダマンマだろう。コストも軽く、最速2ターン目にパワー8000のWブレイカーを召喚できればぐっと勝利に近づく。特に、斬斬人形コダマンマは文明も共通しており一緒に採用しやすい。他にはエメラルなどが利用できる。

対ビートの殴り返し要員として見た場合、シールドがなくなるのは確かに痛いが、ラムダにも一方的に殴り勝つパワーの高さは信頼できる。
数で押してくる速攻よりも、バルディやラムダといった軸となるクリーチャーのいるビートダウンが得意だ。
シールド焼却のデメリットも、オチャッピィや墓地進化など、構築次第ではむしろ利用できるレベルである。

今回デッキに採用した理由は、早いターンで登場させることも可能なドラゴンが必要だったからである。
ある理由によって、5マナから先にはなかなか伸びないデッキなのでそれよりも早く使用可能でないと事実上召喚不可能になってしまうのだ。
また、相手の行動次第ではマナすら使わずに出せるというのも大きい。
そして、ドラゴンなのでアップルの能力を最大限に引き出せるこのカードの役割は重大である。
相棒となるコダマンマも手札補給できるウィニーなので単体でも使い勝手は悪くない。

hatter@bowsee
メッセージ

名前
メール
本文
記事検索
ほしい物リスト
ほしい物リスト
アマゾンのやつ
最新コメント